いよいよ春らしくなってきましたね。三寒四温とは、本当にぴったりの日本語です。
昨日は、久しぶりに佐賀県の玉ねぎ産地を訪問しました。佐賀県は全国有数の玉ねぎの産地ですが、昨年は、産地全体として非常に危機的な病害に襲われ、本当に苦労した生産者が多かった産地です。
そんな中でも、サンビオティックを土づくりから取り入れたTさんは、昨年は苦労しつつも、しっかりと収量を上げた生産者の一人です。
ふと思い立ち、Tさんの畑を覗いてみることにしました。
「おおお!これは立派なたまねぎ!」
圃場を見渡す限り、青々として素晴らしい生育です。
ちょうど、Tさんの奥様がいらっしゃったのでお話しを伺いました。
「Tさーん、どうですかー?」
奥さまは、にこにこして迎えてくださいました。
「ああ、お世話になりますね。いまんところ、調子よかですよー」
今年の佐賀の玉ねぎは、例年より1週間から10日くらい遅れていると聞きましたが、こちらの畑はそんな風には見えませんね。
(写真はレクスターという早生品種で、4月後半に収穫する品種です。)
葉はピンとたち、生命力を感じます。太い株元から、扇形に展開したツヤのある葉からは、発根の順調さと、リン酸やミネラルがしっかり効いてること感じ取れます。
平年よりも、寒さや乾燥など、天候条件がすぐれない中、大変素晴らしい生育だと思います。
「病気の方はどうですか?」と恐る恐る聞いてみましたら、
「そうですね、ゼロではなかですけど、よそから比べたら少なかですよ。よそは、ひどかところは、もうひどかですもんね。」
と、嬉しそうに微笑んでくれました。
このお顔を見るに、十分自信がありそうで、よかったーっと安心しました。
(こちらは、T357という4月下旬の早生品種です。)
Tさんは、昨年と同じ圃場でも玉ねぎを連作しています。
それでも、連作障害らしいものはないですね。
これは、ワラと菌力アップをすき込み、土づくりをしたことで、ふわふわした土づくりを実現しているからだと思います。
やはり農業は、土づくりに始まり、土作りに終わるのかもしれません。
これから、近隣の圃場から病原菌がどんどん飛んでくる季節となります。
まだまだ油断ができませんね。これからの管理もしっかりお願いします。
がんばれ!佐賀たまねぎ!
by おおつか