2011年7月アーカイブ

緊急!青枯れ病対策!

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本年は、高温多雨となったため、特にトマト・ナスの青枯病のお問い合わせが、本当に多かったですね。

みなさん、切実な思いでお電話されてこられますので、そのたびに私も胸が痛んでおりました。


ご存知の通り、青枯病は、トマトやナスなどのナス科を中心に、対象作物の多い、難しくも恐ろしい病気です。プロの農家さんが、もっとも恐れている病気の一つです。

ひどい場合は、数日で圃場全体に広がり、再起不能の状態にまで
徹底的に枯らしてしまいます。青枯病は、高温多湿で激しく増殖するため、ちょうど梅雨時期に爆発的に増殖し、雨上がると病気を発見する、というパターンが多くなります。

青枯病の病原菌は、熱さや乾燥・過湿などで弱った株を狙ってきます。 傷ついた根から侵入し、植物のもっとも大切な導管や師管を詰まらせ水分や栄養の移動を遮ってしまうのです。怖いですね。


しかし、毎年消毒もせずにトマトやナスを作り続け、病気にならない圃場もあります。ここに解決のヒントがあります。

そういった農家さんを訪ね、土作りについて聞いてみると、 ほとんどの農家さんが口をそろえて言うことがあります。

それは、「いい微生物のエサを存分にやっている」 ということです。

ある方は、新鮮な米ぬかを、毎月のように地面に振り、それを何年も続けていらっしゃいました。

ある方は、自家製のこだわり堆肥や木炭、くん炭を毎年十分に入れていらっしゃいました。

またある方は、微生物と薄い木酢液を定期的に潅水し、ミネラルと有機物を微生物に与えることで、土を活性化していました。


土作りには百人百様のやり方があるのですが、やはりその根本には、良い微生物をいかに増やすか、 という点に絞られていますね。

病原性の微生物は、善玉微生物の不足した土壌、未熟有機物の多い土壌では、必ずと言っていいほど猛威をふるいます。十分に注意しましょう。


さて、いざ青枯病が発生した圃場では、 次の様な対策をおすすめいたします。 ポイントは良い微生物の補給と、よいエサの補給です。

1.発生!緊急対応


青枯病は、1?2日で急激に萎れていきますので、大体見当がつきます。 いざ発見した場合はどうしたらいいでしょうか。

基本的には、その株は出来るだけ根を残さないように引き抜き、焼却処分、または燃えるゴミに出します。

青枯病は、本当に強力な病気です。植物の根から侵入し、維管束で増殖を始めた病原菌を止めるすべはないのです。

(ただし、先端部分がわずかに萎れている程度であれば
希望がないこともありません。下記対策を。)


大切なことは、その病原菌を畑に広げないことです
放っておくと病原菌はどんどん広がり、数日にしてすべての
株を枯らしてしまうこともあります。

そのために、下記の対策を実施します。

菌力アップ50-100倍希釈液を3日おきに6回潅水

水の量は、根が張っている部分に十分にいきわたる量です。通常の土壌であれば1株あたり1リットル程度でしょう。

この処置をしますと、土の中の善玉微生物が急激に増え、病原菌の活動が抑制されます。病気になった株の周りの株が、元気になる、新芽が出るなどの現象が見られれば、緊急対策は成功です。

(ただし、土が過湿とならないよう、水のやり過ぎには注意しましょう。)

2.緊急対策後の管理

緊急対策後の管理は、やはり過湿に注意しつつ、菌力アップの潅水を定期的に続けます。

菌力アップ50?100倍希釈液を7-10日おきに潅水

このとき、微生物のエサを補給することもすこし注意してください。たとえば、追肥は有機肥料に変える、米のとぎ汁を薄めてやる、完熟堆肥や腐葉土を撒く、などの作業をしておくと、菌力アップに含まれる微生物が増殖しやすくなります。

3.さて来年どうするか

問題は、今後その畑でまた同じ作物をつくれるか、ということです。

これはなかなか難しい問題ですね。菌力アップをやっても、青枯病菌は、抑制されていますが、死滅していませんから、おそらく来年も病気が出ます。それも、そのままでは今年よりひどくなるでしょう。

そこで提案するのは、
1.太陽熱消毒法
2.土ごと発酵消毒法

です。

1.太陽熱消毒法は、太陽の熱と微生物の発酵熱を利用して、地温を40?80℃まで上げ、病原菌を死滅させる方法です。

やり方は、こちらを参考にしてください。ただし、夏にしかできない方法です。


2.土ごと発酵消毒法

堆肥を作るとき、堆肥の原料に病原性の細菌やウイルスが入っていたらどうなるんだろう?と考えたことはありますか?

考えてみると、心配ですよね。実は、堆肥を製造するときに出る熱と微生物間の熾烈な競争のなかで、病原菌は99.99%死滅してしまうことが分かっています。

すごいですね。これと同様のことを土にもしてあげると良いのです。

一番良いのは、米ぬかやふすまです。それ以外に、落ち葉や稲わら、もみ殻やくん炭、木炭、油粕などを、土に混ぜます。植物性の堆肥を使用してもいいですね。有機物の量は、1平米あたり最低1kg?2kgは必要です。

そして、菌力アップ300倍希釈を散布して、混和します。

1週間に一回、4-5回混和作業を行います。

これで、微生物が一気に増殖し、病原菌をほとんど死滅させることができます。2ヶ月後には、植え付けが可能です。

また、土作りとして病気を減らしたいのであれば、家畜糞尿系の堆肥を使うのはやめるようにした方がいいでしょう。

4.来年の植付後から

上記の作業をしても、来年、同じ科の作物を植えるのであれば、絶対に病気が出ないとは言い切れません。

病原菌は、どこから飛んで入ってくるかわからないのです。

そこで、苗の植付後から、菌力アップの潅水をおすすめします。菌力アップ200倍希釈でいいです。ぜひ1週間-10日おきに潅水を実施しましょう。

 

菌力アップは、青枯病だけでなく、ほかの様々な土壌病害を予防します。また、微生物の働きで植物の発根が良くなり、生育が良くなり、味なども良くなります。

これできっと、園芸・ガーデニングの喜びが倍増ですね!ぜひお試しください。

by いくた

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