2012年10月アーカイブ

先日、あるユーザー様からハウスみかんでのサンビオティック資材の利用方法を
教えてほしいとの問い合わせがありました。

参考としてメールの内容を転載いたします。

ハウスみかん

>初めまして、愛知県でハウスみかんを栽培しているAと申します。ネットで貴社のホームページを拝見しました。
>試しに5アールで利用したいと思いますが、利用例をメールでお知らせ下さい。

ハウスみかんですね。

ご苦労が多いことと思います。

まず、私が思う一般的なハウスみかん栽培の課題を

列挙したいと思います。



1.開花・結実時の光量不足

加温により強制的に花芽分化、開花・結実をさせるわけですが
どうしても着果が不安定になりがちである。
照度不足→光合成不足→糖分の不足→生理落果


また同時に、春芽萌芽時に光量不足により、光合成能力の
低い、いわゆる「陰葉」となる。
照度不足→陰葉の増加→光合成能力の低下+呼吸の増大
→糖の消費の増大→生育不良、果実糖度が乗らない



2.乾燥処理による光合成の低下

一般的に行われる幼果期からの乾燥は、みかんの樹にとって非常に大きな損失です。
肥料吸収と光合成の大切な時期に乾燥によって阻害されるわけですから、隔年結果の大きな要因になります。



3.緩効性肥料の弊害

一般には、塩類障害を避けるため緩効性肥料を使用していることが多いですが、チッソが遅効きしいつまでも
栄養生長するため、果実品質の低下(着色遅延、糖度不足)を招いている場合があります。



4.剪定による栄養(チッソ、糖)の損失

水分を切り、チッソ吸収のタイミングが難しいために、剪定は、貴重な栄養を失う大きな原因です。
必要以上に切らないという意識も重要です。

 

大きな問題点は、上記の4点と考えておりますがこの課題を、すこしでも改善する方向で取り組まれては
いかがかと思います。


1.光量の不足を、肥料で補う

落葉果樹に比べ、柑橘は、光合成能力が半程度しかありません。そのため、光合成のわずかな不足が
生育不良の大きな原因となりやすいです。
たとえば、電照によって人工的に改善することができますが当然コストがかかります。
特に新梢の発生時、開花・結実のシーズンに
出来る限りの光量を確保することが非常に重要です。

それ以外に、施肥管理で出来る対策は、糖分やアミノ酸を施用し、根から吸収させることにより、
光合成の不足を補う方法があります。光合成の産物は、糖分であり、アミノ酸でありますから、
これらを根から吸収させることは、光合成を補うことになります。

サンビオティックでは、糖力アップの施用をお勧めいたします。


2.チッソ吸収を前進させる

柑橘は、亜熱帯性の植物ですから、地温が低いと肥料吸収が遅く、露地では6-9月に年間の肥料吸収の半分以上を行っています。
ところが、ハウスみかんの場合、この大切な時期に極度な乾燥処理により、むしろ肥料を切る、という作業を行います
みかんの樹にとっては、大切な肥料吸収の時期を失うわけで、隔年結果、結果不良の大きな原因となっていることが多いです。

そこで、12-2月に潅水で、3-6月は葉面散布で、しっかりと肥料吸収を促します。収穫機から逆算して、2か月前までは、
葉面散布によりチッソ吸収を行ってよいと考えます。

2か月前になると、今度はリン酸、カリを効かせ、生殖生長への移行を促します。
そのため、尿素、およびコーソゴールドの葉面散布をおすすめします。


3 施肥栽培体系(12月加温の場合)

※生育ステージに応じて解釈してください
※施肥量は、圃場、栽培体系に応じて調整してください


10月 元肥
有機百倍 120kg(6袋)
鈴成 80kg(4袋)
菌力アップ 5リットル/10aを200倍希釈して潅水×4回(毎週1回)


12月加温開始 発芽、出蕾期
菌力アップ 5リットル/10a
糖力アップ 5kg/10aを300-500倍希釈 混合して潅水×4回以上(毎週1回)
尿素500倍、またはコーソゴールド500倍希釈の葉面散布も有効


1-2月 開花、肥大期
12月と同様に潅水、および葉面散布


3月-4月 肥大・増糖-収穫2か月前まで
尿素700-1000倍の葉面散布×任意数


5-6月
仕上げ肥 鈴成60kg(3袋)
コーソゴールド500倍希釈の葉面散布×4~6回(毎週1回)


7月-8月 収穫、礼肥
礼肥
有機百倍 80kg(4袋)
堆肥、苦土石灰、その他資材の施用

樹勢回復
菌力アップ 5リットル/10a
糖力アップ 5kg/10aを300-500倍希釈 混合して潅水×4回以上(毎週1回)

 

栽培体系により、様々なパターンがありますが、
大きな流れはこのように考えて頂ければと思います。

きっと、隔年結果、品質向上にお役にたてると思います。

ネギの白絹病の対策を考える

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ネギには、白絹病という病気があります。

ご存知でしょうか?
ネギ農家さんにとっては、かなり要注意な病気ではないでしょうか?
ネギ 白絹病 

ネギ白絹病は土壌中に生息する糸状菌(カビ)が原因
起こる病気です。 
 
ネギの白色部分が感染し、この写真のように
感染部分は軟腐状となり、地上の葉は黄化・萎凋します。
また、けし粒大で淡褐色の菌核が多数形成されます。

 

ネギの白絹病の発生条件は?

ネギの白絹病は、高温多湿や連作など白絹病菌が増える環境が整うと
感染し、発病するのです。

 

ネギの白絹病の防除の方法

●高温多湿で発生しやすいので、圃場の排水を良くする。(水はけ)

●未熟堆肥などの未分解の有機物の施用を避け、
しっかり完熟した有機物を施用するようにする。
※敷きわらに、白絹病菌が繁殖することがあるので、注意する。

●病原菌は水に弱く、3?4ヶ月間湛水すると死滅するので、水稲との輪作が効果的。

●連作すると、白絹病菌が土中で繁殖してしまいます。
連作を避けること。

●土壌消毒すること。

ネギの白絹病を防ぐ土づくり

上記の通り白絹病の対策が行われていますが、それでも白絹病が発生してしまう・・・
という方もいらっしゃるでしょう。

であれば、ネギの白絹病に対して、もっと根本的な解決法を考えてみませんか?
つまり「土づくり」の問題です。




ポイントは、土壌微生物相を豊かにすること。

良い土壌微生物相とは、量と質つまり豊富な微生物の数と
ネギの生育を守る強い善玉菌が多いことの両方を兼ね備えた状態です。


しっかりとした完熟堆肥(植物性のものが良い)を施し、
菌力アップで、多種多様な有用微生物を増やすことで
白絹病菌が増えにくい土壌にしてくれるのです。

さあ、一歩進んだネギの白絹病の対策にぜひ、菌力アップを試してみませんか?


〇健苗育成
育苗時:菌力アップ100?200倍希釈し7?10日おきに潅水

〇白絹病(土壌病害)予防
菌力アップ50?100倍希釈し、3日おきに6回以上潅水

 

ネギの生産者様の参考になれば幸いです。



大地のいのち
いわまつ

菌力アップの正しい使い方

| コメント(0)

多くのユーザー様から
「菌力アップの菌が爆発的に増えるなら、原液を1回だけ使っただけで効くんじゃないんですか?」
というご質問が寄せられています。

今回は、その疑問にお答えします。

確かに菌力アップは散布後、爆発的に増殖しますが、1回きりの散布では、次第に菌力アップの菌の優勢が崩れ、
その土壌に最も適応した菌、いわゆる「土着菌」や「常在菌」と呼ばれる菌が増えてきます。


例えば、人間でも食生活が偏ると、腸内に悪玉菌が増えてきます。だから、ヨーグルトを食べて善玉菌を増やしたりすると思うのです。
でも、一度だけヨーグルトを食べたからといって、直ぐに腸内環境が良くなるわけではありません。また、悪玉菌が増え始めます。

やはりヨーグルトを食べ続けて、少しずつ良い菌を増やしていくこと。
それと同時に、食生活も見直すこと、これが大切なことです。


菌力アップを使われる際の考え方も同じです。


肥料の多用や特定の植物の連作などで、ある種の悪玉菌が優勢になっている土壌には、
何回も菌力アップを散布することで、悪玉菌の繁殖を継続的に抑え、

だんだんと悪玉菌が住みにくい環境を作っていくこと。
これが大事なことです。

もちろん、土作りそのものについても
年々改善を図ることも大切です。

菌力アップを施用した後の優勢は、おおよそ1週間−10日間です。
ですから、その程度の間隔で継続して施用されることをお勧めいたしております。


大地のいのち
いわまつ

さて皆さま、衝撃的な事実を発表しなければなりません。


知ってましたか?

ホームセンターや園芸店に売られている
ほとんどの堆肥は未熟堆肥だということを・・・。

どうですか、驚きでしょう?

牛フン堆肥などは、
牛舎から出たフンやワラを発酵させて作ります。
堆肥をしっかりと発酵させているのは、出回っている中でごくわずかなのです。

なぜなら、畜産農家さんが直接製造することが多い牛フン堆肥
しっかりと手間をかけて発酵させるより
フンを早く処理したい。というのが本音ではないでしょうか?

しかも、牛フン堆肥や豚フン堆肥には、おがくずが入っていることが多いのですこれは、分解するのに5年-数十年もかかる
諸悪の根源ともいえるものなのです。


その理由を見てみましょう。

こんなに怖い!未熟堆肥の害

では、未熟堆肥の何が悪いのでしょうか?
・ガス害
まず、ガス害が挙げられます。
アンモニアガスやCO?(二酸化炭素)などが発生し、根を傷めてしまいます。
ひどい場合には、植物を枯らしてしまうのです。

二酸化炭素が枯らす?と思うかもしれませんね。

これは、見た目は根の痛みは見られませんが、
二酸化炭素が土中にたまり、酸素が供給されないため、根が伸びず生育障害が起こるのです。


ガスは発根障害、生育阻害などを引き起こします。
例えば、水田の場合
アンモニア、二酸化炭素ばかりでなく、メタン、硫化水素でのガス害もあります。

こわいですねー。


・窒素飢餓になる
一般に未熟なたい肥には、炭素が多い状態です。そうすると、土壌微生物が
を分解するときに大量の窒素を消費してしまい、
せっかく施した肥料もムダになってしまいます。

また、先述の通り牛ふん堆肥には、おがくずや木片などが含まれます。
これらは、分解されにくく窒素飢餓の原因になります。



どうですか?これでもまだ未熟堆肥を使い続けますか?



いや、賢明なあなたはもう使わないでしょう(笑)



サンビオティック資材についてさらに詳しく知りたい方は、下記ページをご覧ください。

ブログ記事一覧
↓↓↓↓

菌力アップのページ
水田のガス害を防ぐ技術
堆肥・ぼかし肥料の作り方

こんにちは。
今日はちょっと志向を変えて、タマネギについて書きたいと思います。

タマネギの「ネギ坊主」を見たことがありますか?
というか、ネギ坊主って知ってますか?

キテレツ大百科のコロ助じゃありませんよ(笑)
それは冗談として・・・

ネギ坊主は、花が咲く状態。つまり、花芽分化した状態なんです。
この状態を、とう立ち(とうが立っている)とも言います。

とう立ち(花芽分化)はなぜ悪い?

ご存じのように(例えば)、アブラナ科野菜(キャベツ・ハクサイ・ダイコン)などは、低温に遭い暖かくなることで、花芽が形成され、とう立ちします。

そうなると、野菜によっては商品価値がなくなってしまいます。

タマネギのとう立ち(花芽分化)について

タマネギのとう立ち

では、なぜタマネギはとう立ちを防ぐ必要があるのでしょうか?

理由1
先ほど記述したとおり、とう立ちすると芯が硬くなり商品価値がなくなってしまします。
理由2
花芽分化すると、球の肥大が悪くなるからです。


タマネギがとう立ちするのには、いくつかの原因があります。
例えば、
・苗の時期の乾燥
・寒波が来る前の乾燥が原因で花芽分化が進む
・窒素切れ
・発根不足による栄養不足
・日長、温度
・・・など

さらに、これらの要因とストレスは密接に関係していて
(相関関係があります。)
これらが、ストレスになり結果的に花芽分化を促進することになります。

セット玉ねぎ(冬採り玉ねぎ)も、とう立ちが問題となります。
人為的に栽培期間を調整するので、ストレスが生じやすく、花芽分化してしまうことがあるのです。

タマネギの(花芽分化)とう立ちを防ぐには?

では、タマネギのとう立ち(花芽分化)を防ぎ増収するためには
どのようなポイントがあるのでしょうか?

具体的に言えば、先ほどのとう立ちの原因を解消することです。



ポイント1
菌力アップをかん水することで、苗の発根促進と、
定植時の活着・発根促進で冬になるまでに発根させ、その後の球肥大をスムーズにさせる。

・育苗期-定植期
菌力アップを100-200倍希釈し、7-10日おきにかん水


ポイント2
糖力アップでのミネラル分・窒素分の補給


・定植期および玉肥大期
糖力アップを200-300倍希釈し、7-10日おきにかん水
(菌力アップとの混用可) 



ポイント3
様々なストレスを抑えつつ、発根を促進させ、窒素を補給し、玉肥大させることです。


※菌力アップ、糖力アップの希釈倍率および回数は株の生育状態 で調整して下さい。



そうすれば、
とう立ち(花芽分化)を抑え、玉肥大・収量アップを実現できることと思います!



玉ねぎの収穫風景2
このまるまると太った玉ねぎを見てください!
すごいでしょ。

上記の方法を実践されると、きっとこのような大きな玉ねぎが収穫できることと思います。





玉ねぎの収穫風景

そうなると、「収穫が大変だよ?」とうれしい悲鳴が聞こえてきそうですね(笑)!

 





以上、簡単ですが
タマネギ農家様の参考になれば幸いです。


大地のいのち
いわまつ

根菜類にとって、根の病気と言ったら致命的ですね・・・

ご存じのように、根の部分が直接病気にやられると見栄えが悪くなるばかりでなく、 商品価値がなくなってしまうのです


なかでも農家さんにとって、もっとも恐ろしい病害虫は
線虫(センチュウ)ではないでしょうか?

キタネグサレセンチュウ

主に畑の作物に害を及ぼすものは「寄生性センチュウ」と言われ、
ネグサレセンチュウ、ネコブセンチュウなどが存在し、植物の根にコブを作り、養水分の吸収を妨げ、ひどい場合には枯らしてしまいます。

しかも、収穫をだめにしてしまうばかりではなく、次作にも影響を及ぼします。
(連作などで)線虫が増えやすい環境になった土壌は
そう簡単には線虫は減らないのです。

ニンジンを犯すセンチュウ(線虫)とその被害

ニンジンを犯すのは、どんなセンチュウなのでしょうか?

代表的なのが、ネコブセンチュウ、
キタネグサレセンチュウです。

ネコブセンチュウ

これらの線虫が、ニンジンの根部に侵入すると、ご存じのとおりコブを作ります。寄生されてからの防除は不可能ですから、
いかに予防するかが重要となります。



では、一般的なセンチュウ対策はというと・・・

〇緑肥の利用
ヘイオーツ(エンバク)はキタネグサレセンチュウの抑制に効果あり。

〇忌避植物の利用
マリーゴールドは、キタネグサレセンチュウの抑制に効果あり。

〇石灰窒素の利用

〇土壌消毒
センチュウが発生した圃場には燻蒸剤などで土壌消毒が有効です。
熱水土壌消毒や蒸気消毒、太陽熱消毒なども高い防除効果があります。

 

と、一般的には以上のような防除法があります。

ほとんどの方がこのような方法をやられているのではないでしょうか?
たしかに、これらの方法を組み合わせることで、かなりのセンチュウ防除効果が期待できます。

しかし、どの方法もセンチュウ(線虫)を完全に防ぎきることはできません。しっかりと対策をしたつもりでも、どうしても次作で発生してしまいます。連作される方は、なお心配の事と思います。

では、どうすればいいのでしょうか?
どうしてもニンジンを連作しなければならない方もいると思います。



ニンジンの線虫(センチュウ)に次の一手を打つ!

もっと根本的な解決策を探したほうが良さそうです。
線虫が増えてしまったのにはそれなりの理由があるのです。
例えば、連作によって、ある特定のセンチュウが増えやすい土壌環境になっていること。
このことが、センチュウ被害の根本原因なのです。



目からうろこの線虫への対処法


そのポイント
〇しっかりと完熟した堆肥を施用
〇多種多様な土壌微生物を増やす(菌力アップ
〇微生物のエサと線虫抑制物質(メチオニン)の施用(糖力アップ


つまり、「土づくり」なんです!
何度も言いますが土づくりです。大事なことなので2回言います。



土壌の微生物相が豊かな土壌は、ある特定の微生物(センチュウなど)が一人勝ちを許しません。

微生物は土の中で絶えず生存競争を繰り広げています。その中では、常に多数派が有利なのです。


菌力アップ・糖力アップの使用方法

〇応急対策

菌力アップ 50-100倍希釈 3日おきに6回かん水
糖力アップ 100-200倍希釈 3日おきに6回かん水

※混合してかん水(潅注)

〇予防対策

菌力アップ 200-300倍希釈 10日おき
糖力アップ 300-500倍希釈 10日おき

※菌力アップ、糖力アップの希釈倍率及び回数は、植物の状態に
よって調整します。

線虫の増殖を抑え続けるためには、

植物にとって良い土壌微生物を常に補給し続けることが
ポイントになります。


よく、農薬と勘違いされるユーザー様は、
2-3回散布するだけ。という方もいらっしゃいます。

せっかくセンチュウが減った圃場でも、菌力アップを止めてしまうと、
また、センチュウが増えてしまいます。

継続は力なり!です。


そうすれば、ほとんど、センチュウの増殖は抑えられます。
ぜひ、皆さまも参考にされてみてください。


大地のいのち
いわまつ

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