2013年11月アーカイブ

この写真、なんの病気か分りますか?

萎黄病(いおう病)のいちごイチゴを栽培されていらっしゃる方は、わかるかもしれませんね。

そう、萎黄病(いおう病)です

 

イチゴ栽培の方が、多く苦しんでいる病気の一つが、萎黄病(いおう病)ではないでしょうか。うどん粉病やタンソ病とならび、イチゴの主要病害の一つですね。

 

萎黄病(イオウ病)は、病原菌が5年にわたり土壌に生存する生命力の強い病気です。とくに、低phの土壌や、未熟有機物のおい土壌では、発生が多いとされています。

 

萎黄病(いおう病)で欠株になったイチゴ佐賀県の唐津という地域でイチゴ栽培をされていらっしゃるNさんは、比較的土壌病害の出にくい、水耕栽培をされていらっしゃる方です。

ところが、ここ数年、萎黄病に悩んでおられました

右の写真は、今年も萎黄病(いおう病)がでて、引き抜いてしまった様子です。

かわいそうですね。。。

 

Nさんは、これまでもいろいろな資材を試して、この萎黄病(いおう病)が改善できないか試してきました。

でも、どれもダメ。。。

水耕栽培では、経費の関係がありますから、どうしても数年単位で培地を使い続けることとなります。水耕栽培農家の悩みはそこなんですね。

培地が少ないために、一般に行われるような土壌改良の方法ができないことや、一度病害菌が住みついたら、農薬でもなかなか滅菌させることが難しいのです。

 

そこで、Nさん、藁にもすがる思いで、今年はサンビオティック農業資材菌力アップが良いと聞き、菌力アップで土壌の改善ができないか試してみることとしました。

農協の方から、おなじ佐賀県内で、萎黄病を克服した農家さんの話も聞いていましたから、わずかな希望を持つことができました。

 

といっても、特別に経費や手間がかかるわけではありません。やり方は簡単です菌力アップという好気性微生物の資材を、週に一度流すだけ。

 

定植から2か月ほどたったころ、Nさんから連絡がありました。

「なんか良かごたるけん、見に来てんしゃい」
(どうも良いみたいなので、見に来ないですか。)

 

早速、畑をお伺いしました。

萎黄病克服のイチゴハウスに入ってみると、そこにはいたって普通のイチゴが順調に生育しています。

 

「あ?、これは順調ですね。」

そういうと

 

「そう、順調かとよね。」と、なにか嬉しそうです。

 

萎黄病克服のイチゴ2

「実はね、去年までは3割も4割も、今の時期に枯れよったんですよ。」

「え、そんなに枯れてたんですか!」

 

これは、驚きました。

4割も枯れるということは、圃場全体に病気は回っているはずです。

枯れていない株も、本来の生育とはいかないでしょう。

萎黄病克服のイチゴ3

きっと収量は、採算ラインの半分以下だったに違いありません。

それに、そういう状態であれば、通常は翌年にもっとひどくなることが多いですよね。

 

「そうですか。それなら、今年はずいぶんいいですね。」

 

よくみると、元気のよい新芽がどんどんと展開しており、、葉にも光沢があります。

 

いちご葉露おっと!これこれ、ありました!

葉露です。

(写真クリックしてみてくださいね!)

葉先に、真珠のように輝く水玉がしっかりと着いています。

 

これこそ、

しっかりと根が動いている証拠

萎黄病克服のイチゴ4

そして、待望の花も上がってきました。

 

この調子なら、

去年の2倍は、収穫量もあがるのではないか。

そんな予感に、ほっと安心した表情を見せるNさん。

まだまだ、気を抜かずにがんばれば、もっと上を目指せますよ!

 

そんなメッセージを残して、畑を出ました。

 

限られたスペース(培地)のなかで、必死に働くイチゴを応援する微生物の仕事は偉大です。こういった微生物の働きを見ていると、バランスを整えるということが、いかに大切なことか、気づかされますね。

 

これからが、イチゴ栽培の本番です。
イチゴの萎黄病(イオウ病)にお困りの方は、ぜひお試しくださいね。

 

by いくた

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