2014年10月アーカイブ

 

10620583_649123665186526_7585903271948412693_n今日は、記念すべき自社農園の初収穫でした。
みかんは、1年間もかけて育ちますので、気のながい作物です。
でも、その分よろこびもひとしおですよね。

みかんという亜熱帯性の常緑樹は、もともと光合成のスピードが遅く、その能力は落葉果樹の半分以下、年間トータルすると、その光合成量は落葉果樹の1/3程度とも言われます。

 


そんな能力の低い植物ですから、今年の多雨、日照不足には、もろに打撃を受けた農家さんが多いのではないでしょうか。糖度が上がらない、酸が低すぎる、、、このような現象が、ほとんどの農家さんの意見です。



10702176_649123695186523_8469987445703695742_n私どもの農園でもやはり、糖度は昨年より0.5 - 1.0 度程度低いように思います。それでも、極早生(高糖系品種)で11度-12度をキープすることができました。

また、岩崎という酸切れの早い品種では9-10度でしたが、酸やうま味があり、食味が良くなりました。

やはり、やるべきことをやれば天候不順でも、美味しいみかんは作れます。

 

私の考えですが、実はみかんは日照不足に強い作物だと思っています。


それは、本来柑橘類は、亜熱帯樹林のなかに育つ低木樹。つまり、大きな木の下で育つ植物です。日陰での植生が普通であり、そのような環境で着実に黙々と光合成を行う性質の樹木だからです。

10469455_649123641853195_1154326264159202771_n実際、柑橘類は、夏の暑い日差しの中では、光合成スピードよりも呼吸スピードが上回るため、糖の蓄積ができないと言われていますね。つまり、夏の直射日光は苦手なのです。

そんななか、今年のような日照不足は、ある意味では柑橘類にとっては伸び伸びと生育できる環境だったのかもしれません。

この雨が多く、日照不足の時に、何をすべきか。それを考えた方は、きっと今年も美味しいみかんを作れたのだろうと思います。


結果を論ずるのは易しいのですが、ぜひ今後の参考にしていただきたいと思いますので、すこしポイントを挙げてみたいと思います。

まず日照不足において重要なのは、光合成の能力を高めること。これは、発酵リン酸である鈴成や、苦土などのミネラルを与えたかどうかです。春と夏に、鈴成を与え、「葉」の力を高める必要があります。

次に、それを吸収させるための根を育てること。そのためには、第一次発根期(4?5月)の菌力アップと糖力アップの施用が明暗を分けたと思います。みかんは、着果以降の時期になかなか発根するタイミングがありません。やはり、春先に根を伸ばすことが重要です。

糖力アップは、魚のアミノ酸や植物由来のミネラルがたっぷり入っており、これは7月いっぱいまでどんどん効かせて良い肥料です。(8月以降はストップします。8月は生育転換の時期でもあり、みかんの2次発根期ともなりますので、アミノ酸つまりチッソを減らし、生殖生長型に変えて、発根も止めてやる必要があります。)

アミノ酸は、根から直接吸収され、これが葉や根の展開する細胞分裂の原料として使われます。つまりアミノ酸は、光合成なしでも生長できるとても強力サプリメントです。
また、一般の農家さんが失敗するのは、春肥たっぷり化学肥料で、せっかくの「新根」を焼いてしまうこと。春肥には、微生物で発酵した堆肥やぼかし(有機百倍)などで、根に優しい肥料を効かせることです。化学肥料でも有機肥料でも、発酵していないものはダメです。

最後に、収穫の1-2カ月前から、体内の未同化の硝酸態チッソを消化し、腐れにくい果皮と、うま味や甘みに変えていくため、コーソゴールド純正木酢液の散布を行います。うまいみかんを作るために、とても重要な作業です。

この3つのポイントは、日照不足のときも、そうでないときも共通です。美味しいみかんが毎年なるように、みなさんにも、ぜひ実践してほしいと思います。

 

※アドバイスや栽培マニュアルをご希望の方は、メールください。

※ちなみに、同じ理屈で、果菜類(トマトやイチゴ、キュウリなど)の生育・品質が驚くほど良くなります。

 

by いくた

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