2016年10月アーカイブ

ゲリラ豪雨だとか、爆弾低気圧だとか、記録的大雨とか、観測史上最悪のとか・・・

ほんっとに、農業者にとって異常気象が続く状況になってきました。

 

中でも、1時間に50ミリとか100ミリとか、まさにバケツをひっくり返したような大雨が降るのには、本当に参ってしまいます。地球温暖化の影響なのかはわかりませんが、そのようなリスクに、即座に対応できる体制を持っておかなければ、農業ができない時代なのかもしれません。

 

今回は、そんな異常気象の中でも、大雨による冠水、湛水に対応する備えについてお話しておきたいと思います。

 

大雨冠水こちらは、今年の6月20日から23日にかけて、熊本・福岡地方に一時間に50ミリや100ミリという集中豪雨が降り続き、大変な水害に見舞われたときの写真です。

 

福岡県Yさんのキュウリの畑も畑に水が浸入し、畝の高さまで丸2日は浸かったと言います。

雨がやんでからお伺いした23日になっても水が引かず、ご覧の状況です。(集中豪雨から3日後です)

 

キュウリはまだ青々としていますが、これからどんどん枯れていく姿が、目に浮かぶようです。。。

 

冠水した畑

ほら、長靴がこんなに・・・。この様子を見てかなり不安になりました。

 

そもそも、畑が水につかると、なぜ植物は枯れて行くのでしょうか。

 

それは、簡単なことです。

たとえば、私たち人間も、水の中に息を止めて、数分も潜っていれば死んでしまいますね。

つまり、呼吸ができない、ということが問題なんです。植物も、根は呼吸をしていますから、根の細胞が、酸素不足で窒息して死んでしまうわけです。

 

もしも自分の畑が冠水してしまったら、、、心の準備を整えておくと、意外に良い結果が出るかもしれません。

いざという時の話ですが、ぜひ皆さんもご参考になさってください。

大雨により、野菜を作付している畑が水につかってしまった時は、次のような対処を速やかに行う必要があります。

 

(1)まずは、畑の水を少しでも早く排水することです。


特に、下記の表の、耐湿性の「やや弱い」「とても弱い」作物は、出来るだけ1日中には排水しなければいけません。排水路を掘るなり、ポンプアップするなりして、早急にたいしょします。


耐湿性


作物

 
とても強い


せり、みつば、わさび、れんこん、しそ

 
やや強い
 
さつまいも、さといも、みつば、ふだんそう、
いちご、ごぼう、にら、落花生

 
弱い
 
なす、きゅうり、えんどう、玉ねぎ、人参、春菊、
ごぼう、大豆、らっきょう、生姜

 
 
とても弱い
 
いんげん、トマト、スイカ、かぼちゃ、そら豆、大根、
白菜、ねぎ、キャベツ、カリフラワー、かぶ、
アスパラガス、ほうれんそう

 

(2)すみやかに根に酸素を送ります。

これは、やはり強制的に酸素を発生させる酸素供給剤を使用するのが、早道だと思います。

 

このような商品が、市販されていますので、入手して潅水すると良いと良いです。


(弊社では取扱していないため、申し訳ありませんが、インターネットや農業資材店でお買い求めください。)

 

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なお、このような酸素発生型の商品は、過酸化水素などの化学物質を主成分としています。

 

これは、数時間から数日かけて酸素を発生するもので、このような冠水時、湛水時には効果を発揮するものと思います。

すでに、土壌は水浸しで心配になると思いますが、標準希釈倍率で希釈し、潅水します。これにより、まずは根の窒息を防ぎます。

なお、過酸化水素水には殺菌作用がありますので、菌力アップの混用はできません。)

 

その他、酸素を多く含むナノバブル(ファインバブル)水を流す方法もありますが、これは特別な装置が必要なので、現実にはその対応は難しい方が多いと思います。

 

 

(3)微生物相を回復し、病原菌の蔓延を防ぎつつ、土の活力を回復させます。

湛水状態になった畑は、その環境ががらりと変わってしまうため、当然ながら微生物のバランスも一気に崩れてしまう可能性があります。

とくに、有機物や肥料が多い畑では、有機物が腐敗してしまい、それにより根が傷んだり、病気が蔓延したりするリスクがあるのです。

 

shop00001-thumb-250x255-21そのため、(2)番の処理をした後には、菌力アップを潅水します。(2)番の翌日には、施用して大丈夫です。

 

施用量は10aあたり10リットルを100倍希釈にして潅水します。

週に2回の間隔で潅水し3ー4回は継続します。

 

 

これによって、病原菌の蔓延リスクを軽減すると同時に、好気性微生物のバランスを取り戻すことによって、土から大量のガスが発生し、それが空気の通り道になって酸素が土の中に入ってくるようになります。

もちろん、土壌の団粒化も促進するため、作物の根の回復も早くなります。


なお、液肥を混用する場合は、通常より2倍ほど薄めに菌力アップと混用して施用します。糖力アップは、樹勢回復を早めるため、お勧めです。(葉の萎れがなくなり、生長点が伸びてくる場合は、通常使用量に増やして良いです。)

 



以上のように、早めに対処できれば、しっかりと収穫を継続することが可能です。

 

最後になりますが、今年大雨による冠水に見舞われた福岡県のYさんのキュウリ畑のその後をお話しします。

その後、Yさんは、すぐに上記の対応を行いました。

キュウリは、冠水に弱く、5時間以上も冠水状態にあると、重大な障害が発生すると言われています。


ところが、この畑は、ほぼ丸2日間にわたって湛水状態でしたので、さすがにYさんも諦め気味で私どもに電話されてきたのです。


しかし、やるだけやってみよう!ということで上記の対処を行ったのです。

 

すると、信じる者は救われるというのでしょうか絶望的と思える状況でしたが、見事に後遺症なく生育し、むしろ前より元気に育つことができました!

Yさんは、ビックリするというより、狐につままれたような気分です。植物の生命力と、微生物の力に感心しきりです。

 

冠水からの復活1これが集中豪雨から、約1カ月後の写真です。

(豪雨発生6月20日ー23日)

この写真は7月19日の写真です。

葉はいきいきとして、生長点が旺盛に伸びています。

Yさんは、「もう整枝が間に合わんですよ」と、予想外の展開に、四苦八苦しておられました。

 

 

 

 

冠水からの復活2

 

菌力アップに加え、糖力アップを施用して

花が多くてビックリしています。

 

 

 

 

 

 

 

冠水からの復活3

 

足元をみると、水害の名残りが。

苔で青くなっています。

 

そして、良く見ると、白い粉のようなものが。。。

放線菌がびっしりと増えているのが良くわかります。

冠水からの復活4

 

「毎日ばりばり出荷してますよー」と見せてくださったキュウリは、つやつやで力強い感じ。

 

「でも、おたくの資材は、取れ過ぎて疲れる」と笑っておられました。

 

 

 

 

 

 

備えあれば憂いなし。

みなさんも、いざという時のために、ぜひご参考にしてくださいね。

 

今年の天候は、生産者の皆さんは本当に頭を抱えてしまう方が多いようです。

長崎できゅうりを栽培されていらっしゃるHさんも、その一人です。

微生物や糖発酵液を自在に使いこなし、腕には自信のあるHさんですが、今年の天候には首をかしげました。

 

「こがんおかしかとは初めてよ・・・(こんなに変なのは初めてだよ・・・)」と、電話をかけて来られました。

 

キュウリ施用前1畑をのぞいてみると、確かにHさんの畑がこんなに不調なのは見たことがありません。

まわりの農家さんが、きゅうりがなっていない時期にもバリバリ収穫していた、あの雄姿はどこへ、、、という感じです。

 

これがその時の写真です。
クリックしてよくご覧ください。

 

葉はスカスカと枚数が少なく、なんとも寂しい感じです。

 

 

使い慣れた酵素資材もやっているのですが、なかなか効果がないようです。

 

キュウリ施用前2

逆光ですこし見えにくいと思いますが、この写真のような状態で、かわいそうになってきました。

 

例年なら、もうどんどん収穫をしているころですが、小づる、孫づるがほとんど出ておらず、下葉からまるで枯れ上がったかのようです。

 

まさに徒長型。原因は、例年にない日照不足と高温です。

炭酸同化ができず炭水化物を作り出せない事、そして作り出せても、夜温が高く、その分を消費してしまっているため、樹勢が衰えてしまったのだと思われました。

 

キュウリ施用前3

 

そのため、ほとんどの実が、このように花が咲いた後に、落ちてしまうのでした。典型的な日照不足の症状です。

 

9月24日。
この時点で、ほとんど収穫はゼロ。これまでにない異常な事態です。

 

「Hさん、これはすぐに対処した方がいいと思いますよ。バランスが戻れば回復するかもしれません。

普通なら10月下旬ごろからやるんですけど、今から糖力アップをテストしてみませんか?

菌力アップには、とても大きな信頼を寄せているHさんですが、糖力アップの方は、まだあまり魅力を感じていないようでした。

でも、まずはやってみるしかないのです。


「そうやね、じゃあすぐ送ってみて!!」とHさん。早速テストしてみることになりました。

感心するのはHさんの判断と行動の早さです。届いた糖力アップ菌力アップをすぐに潅水しました。どちらも反当5リットルです。

そして、花芽促進のため、コーソゴールドを葉面散布しました。

 

そしてHさんから、電話があったのはわずか数日後です。

「(あの糖力アップは)よかごたるよ、見にこんね。」

 

それからHさんの畑にお伺いできたのは、潅水してからまだ1週間後のことです。

畑に入るなり、思わず「わーーー!」と声が出てしまいました。

 

IMG_2054

 

たった10日前の畑とは、見違えるほどの生育にビックリです。

 

まるで葉の枚数が3倍くらいになっている感じがします。

まだ、べと病などの痕跡が残りますが、明らかに生長点は勢いを取り戻し、葉が生き生きとしてきました。

 

 

 

IMG_2051

Hさんが喜んでいたのは、この写真です。

菌力アップ、糖力アップを潅水してからすぐに、小づる、孫づるが一斉に出てきたというのです。

ご覧の通り、花が元気よく咲き、すでにキュウリが何本も成り始めています。

 

もちろんこの間、天候不順が続き、屋音も下がらず、気象条件は、ほとんど変わりません。

あのとき、菌力アップ糖力アップを潅水していなかったら、これほどまでに状況が改善したとは考えられません。

IMG_2055

 

たった一回の潅水でこれほど変わるとは、、、Hさんの表情にも驚きと、なんとか行けそうだと安堵の表情が見えました。

 

大塚さん、またやりたかけん(やりたいから)、菌力と糖力持ってきて!!

 

多くを語りませんが、Hさんは新しい武器を手に入れたような、満面の笑顔で追加注文してくださいました。

 

 

私自身も、天候不順の時こそ、改めて植物の様子を見て、的確に対応をする大切さと、菌力と糖力のパワーを思い知った一日になりました。

みなさんも、どうぞお試しくださいね。

 

by 大塚

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