微生物エトセトラの最近のブログ記事

今年の夏も暑かったですね。特に近年は残暑厳しく、人間も作物も、まいってしまいそうです。

今回はそんな高温の中、鹿児島県で絶好調のピーマン栽培をされているAさんの事例をご紹介します。

 

勉強会

実はAさんは、今年7月に行った講習会に参加された中のお一人です。

「よし、今年は菌力アップで、良かピーマンば作らんば!」と、やる気に燃えてらっしゃいました。

 

 

 

定植後

9月に入るとAさんから、連絡がありました。    
「よかったら、1回見に来てくれんですか?」

 

早速、畑に伺ったのは9月10日でした。

この写真がその時の様子です。

最初から菌力アップを使っているということです。

ぁ、普通のピーマン畑だな。。。という印象でしたが、続して菌力アップを潅水していただくようにお願いしました。

 

 

 

それから、1ヶ月程たったころでしょうか、Aさんからお電話がありました。

なぁんか良かごたっとですよ!見に来られませんか?」

 

長崎から鹿児島まで片道5時間です。でも、やはり気になります。あれから1カ月ちょっと。さて、どうなっているのでしょう??

 

何とか都合を付けて行ってみると、そこには、すっかり見違えるように生長したピーマンが目に入りました。

「わぁ!いいですね!」

生き生きと活力に満ちたピーマンが育っていて、こちらまで元気になりそうです。
ハウスの中は、なんとも懐かしいような、土のいい香りがします。

活発な放線菌


「あれ、これ何ですか?」
私は畝にある白っぽいものを指さしました。

よく見ると、畑のあちこちに”白いもの”があるのです。。。もしかして・・・?

 

 

 

 

「いやー、菌力アップば潅水しよったところが白くなったとですよ。」

と、Aさん。近づいてみると、土の表面に白い菌がびっしり!まるで石灰をふったかのようです。

 

IMG_2195「ああ、これは放線菌ですね。善玉菌が増えてる証拠ですよ。」

 

確認してみると、Aさんは週に1回、菌力アップ200倍を手潅水して継続してくれていたようです。

そして、そのちょうど手潅水していた場所に、放線菌の菌糸が目に見えるほど真っ白に発生していたのです。

 

ご存知のように放線菌は、「森の土」を作る立役者です。強力に有機物を分解し有用物質を作り、土を団粒化したり、悪い病原菌の繁殖を抑えたり、根の働きを高めたりと、土の中で大活躍する善玉菌なのです。


土作りを大切にする農家さんほど放線菌を増やすため、カニガラをまいたり、キトサンをやったりと、お金と労力をかけてさまざまな努力をしています。

ところが、Aさんの畑では、菌力アップを潅水しただけで、その放線菌がびっしりと増えたんですね。 菌力アップのパワーと繁殖力が良くわかる現象です。

こうやって地表面にも見えるくらいですから、土の中には本当に無数の微生物が繁殖し、植物の生育を支えていることと思います。


「これならもう安心ですね。」と声をかけると、 

「大塚さん、また1週間後に来てもらえんですか?ピーマンのざくざく獲れよるところば、見せたかとですよ。」

Aさんはご機嫌に話してくださいました。 

 

緑のグラデーション

そして、11月1日。あれから10日くらい経ったときに、見に行ってみることにしました。

 

ハウスに入るなり、

いやー、素晴らしかですね!!」と思わず声が出ます。

 

写真をご覧ください。

新芽の勢いが良く、葉っぱもツヤツヤ、テカテカとしています。しっかりと根を張り、光合成が高まっている証拠です。

見るからに健康そうで、キレイな緑のグラデーションにうっとりしました。

 

「今年は高温の影響か分からんですけど、みんな調子の悪かごたるですね。よその畑にいったら、全然なってないですよ。お陰様で、うちは絶好調ですけどね!はははー」

Aさんの笑い声が、とても嬉しく感じました。

 

放線菌の力は偉大です。初めて菌力アップをお使い頂いた畑でも、しっかりと結果を出してくれました。天候不順にも強い作物を育てるため、こういう畑づくり、土づくりをしないといけないという、とても素晴らしいモデル園になりましたね。


つやつやピーマン今年は高温や曇天など天候不良のため、野菜の相場は高く、もちろんピーマンも例外ではありません。


この調子でいけば、部会でもトップば狙えると思いますよ!」と、Aさんは満面の笑顔で話してくれました。農業が楽しいというのは、こういう時ですよね。

 

「Aさん、まだまだ行けますよ。コーソゴールドもやってみてください。」

 

そんな話をしながら、私も笑顔で帰りました。

 

今回のご訪問も、仕事冥利に尽きる、鹿児島3連チャンでした。きつかったけど、喜んでもらえて嬉しいですね。

 

農業は土づくり。さあ、みなさんも、ぜひお試しくださいね。


by おおつか

ゲリラ豪雨だとか、爆弾低気圧だとか、記録的大雨とか、観測史上最悪のとか・・・

ほんっとに、農業者にとって異常気象が続く状況になってきました。

 

中でも、1時間に50ミリとか100ミリとか、まさにバケツをひっくり返したような大雨が降るのには、本当に参ってしまいます。地球温暖化の影響なのかはわかりませんが、そのようなリスクに、即座に対応できる体制を持っておかなければ、農業ができない時代なのかもしれません。

 

今回は、そんな異常気象の中でも、大雨による冠水、湛水に対応する備えについてお話しておきたいと思います。

 

大雨冠水こちらは、今年の6月20日から23日にかけて、熊本・福岡地方に一時間に50ミリや100ミリという集中豪雨が降り続き、大変な水害に見舞われたときの写真です。

 

福岡県Yさんのキュウリの畑も畑に水が浸入し、畝の高さまで丸2日は浸かったと言います。

雨がやんでからお伺いした23日になっても水が引かず、ご覧の状況です。(集中豪雨から3日後です)

 

キュウリはまだ青々としていますが、これからどんどん枯れていく姿が、目に浮かぶようです。。。

 

冠水した畑

ほら、長靴がこんなに・・・。この様子を見てかなり不安になりました。

 

そもそも、畑が水につかると、なぜ植物は枯れて行くのでしょうか。

 

それは、簡単なことです。

たとえば、私たち人間も、水の中に息を止めて、数分も潜っていれば死んでしまいますね。

つまり、呼吸ができない、ということが問題なんです。植物も、根は呼吸をしていますから、根の細胞が、酸素不足で窒息して死んでしまうわけです。

 

もしも自分の畑が冠水してしまったら、、、心の準備を整えておくと、意外に良い結果が出るかもしれません。

いざという時の話ですが、ぜひ皆さんもご参考になさってください。

大雨により、野菜を作付している畑が水につかってしまった時は、次のような対処を速やかに行う必要があります。

 

(1)まずは、畑の水を少しでも早く排水することです。


特に、下記の表の、耐湿性の「やや弱い」「とても弱い」作物は、出来るだけ1日中には排水しなければいけません。排水路を掘るなり、ポンプアップするなりして、早急にたいしょします。


耐湿性


作物

 
とても強い


せり、みつば、わさび、れんこん、しそ

 
やや強い
 
さつまいも、さといも、みつば、ふだんそう、
いちご、ごぼう、にら、落花生

 
弱い
 
なす、きゅうり、えんどう、玉ねぎ、人参、春菊、
ごぼう、大豆、らっきょう、生姜

 
 
とても弱い
 
いんげん、トマト、スイカ、かぼちゃ、そら豆、大根、
白菜、ねぎ、キャベツ、カリフラワー、かぶ、
アスパラガス、ほうれんそう

 

(2)すみやかに根に酸素を送ります。

これは、やはり強制的に酸素を発生させる酸素供給剤を使用するのが、早道だと思います。

 

このような商品が、市販されていますので、入手して潅水すると良いと良いです。


(弊社では取扱していないため、申し訳ありませんが、インターネットや農業資材店でお買い求めください。)

 

45_file

 

なお、このような酸素発生型の商品は、過酸化水素などの化学物質を主成分としています。

 

これは、数時間から数日かけて酸素を発生するもので、このような冠水時、湛水時には効果を発揮するものと思います。

すでに、土壌は水浸しで心配になると思いますが、標準希釈倍率で希釈し、潅水します。これにより、まずは根の窒息を防ぎます。

なお、過酸化水素水には殺菌作用がありますので、菌力アップの混用はできません。)

 

その他、酸素を多く含むナノバブル(ファインバブル)水を流す方法もありますが、これは特別な装置が必要なので、現実にはその対応は難しい方が多いと思います。

 

 

(3)微生物相を回復し、病原菌の蔓延を防ぎつつ、土の活力を回復させます。

湛水状態になった畑は、その環境ががらりと変わってしまうため、当然ながら微生物のバランスも一気に崩れてしまう可能性があります。

とくに、有機物や肥料が多い畑では、有機物が腐敗してしまい、それにより根が傷んだり、病気が蔓延したりするリスクがあるのです。

 

shop00001-thumb-250x255-21そのため、(2)番の処理をした後には、菌力アップを潅水します。(2)番の翌日には、施用して大丈夫です。

 

施用量は10aあたり10リットルを100倍希釈にして潅水します。

週に2回の間隔で潅水し3ー4回は継続します。

 

 

これによって、病原菌の蔓延リスクを軽減すると同時に、好気性微生物のバランスを取り戻すことによって、土から大量のガスが発生し、それが空気の通り道になって酸素が土の中に入ってくるようになります。

もちろん、土壌の団粒化も促進するため、作物の根の回復も早くなります。


なお、液肥を混用する場合は、通常より2倍ほど薄めに菌力アップと混用して施用します。糖力アップは、樹勢回復を早めるため、お勧めです。(葉の萎れがなくなり、生長点が伸びてくる場合は、通常使用量に増やして良いです。)

 



以上のように、早めに対処できれば、しっかりと収穫を継続することが可能です。

 

最後になりますが、今年大雨による冠水に見舞われた福岡県のYさんのキュウリ畑のその後をお話しします。

その後、Yさんは、すぐに上記の対応を行いました。

キュウリは、冠水に弱く、5時間以上も冠水状態にあると、重大な障害が発生すると言われています。


ところが、この畑は、ほぼ丸2日間にわたって湛水状態でしたので、さすがにYさんも諦め気味で私どもに電話されてきたのです。


しかし、やるだけやってみよう!ということで上記の対処を行ったのです。

 

すると、信じる者は救われるというのでしょうか絶望的と思える状況でしたが、見事に後遺症なく生育し、むしろ前より元気に育つことができました!

Yさんは、ビックリするというより、狐につままれたような気分です。植物の生命力と、微生物の力に感心しきりです。

 

冠水からの復活1これが集中豪雨から、約1カ月後の写真です。

(豪雨発生6月20日ー23日)

この写真は7月19日の写真です。

葉はいきいきとして、生長点が旺盛に伸びています。

Yさんは、「もう整枝が間に合わんですよ」と、予想外の展開に、四苦八苦しておられました。

 

 

 

 

冠水からの復活2

 

菌力アップに加え、糖力アップを施用して

花が多くてビックリしています。

 

 

 

 

 

 

 

冠水からの復活3

 

足元をみると、水害の名残りが。

苔で青くなっています。

 

そして、良く見ると、白い粉のようなものが。。。

放線菌がびっしりと増えているのが良くわかります。

冠水からの復活4

 

「毎日ばりばり出荷してますよー」と見せてくださったキュウリは、つやつやで力強い感じ。

 

「でも、おたくの資材は、取れ過ぎて疲れる」と笑っておられました。

 

 

 

 

 

 

備えあれば憂いなし。

みなさんも、いざという時のために、ぜひご参考にしてくださいね。

 

梅雨になると美しいのは、田んぼの風景。雨上がり、稲が風にそよぐ風景はなんともいえず良いものですよね。

 

今年、サンビオティックを導入して稲の栽培にチャレンジしたのは、佐賀県のNさん。Nさんは、玉ねぎの生産者なのですが、田んぼの栽培から、土づくりを意識した栽培をしたいとのことで、田んぼにもサンビオティックを導入されました。

元肥には、鈴成、そしてケイ酸カリを施用し、代かき時に菌力アップを流し込みました。田植えは、6月15日ごろです。

そして先日(7月13日)、お伺いすると面白い差が出ていました。

比較区の田んぼ

 

こちらは、サンビオティックを使用していない、今までと同じ栽培のやり方の田んぼです。

品種は、夢しずくというものです。

生育は、まあ普通というところでしょうか。

 

 

 

サンビオ区の田んぼ

 

そしてこちらが、サンビオティック栽培の田んぼです。

 

どうでしょうか?写真のアングルが違う?

いえいえ、すでに株の張りが良くなっているのが分りますでしょうか?

 

面白いのは、このような明らかな生育の差が、単なる窒素量の違いから来ているのではないということです。

菌力アップで土壌を改良し、そして根を張らせることと、鈴成のリン酸が効いているのだと思います。

 

藻が発生した

そして、興味深いのは、なぜか菌力アップを施用すると藻の発生が少ないということです。

この写真は、菌力アップを施用していない方の田んぼの写真ですが、ご覧の通り、藻が発生したため、除草剤を散布して藻を枯らせました。(株元に見える茶色いもの)

 

一方、菌力アップを施用した方は、藻の発生が少なくキレイだったそうです。

濁った田んぼ

 

そしてもう一点の興味深い写真は、これです。

左は、サンビオティック栽培で、右は一般の栽培です。(田植え日が違うため、生育差があります。)

 

よくみると、サンビオティック栽培の田んぼは、水が非常に濁っていることに気づかれると思います。

 

 

 

 

実は、この日は叩きつけるような大雨が降った後。泥が特にかきまぜられた後でした。

たしかに、どの田んぼも濁ってはいるのですが、でも、サンビオ区はやけに濁りがひどいように見えます。

なぜだろうかと、田んぼを除いてみると、やたらと動く生物を発見しました。ミジンコでしょうか。それ以外にも、イトミミズやエビ類など小さな生物がたくさんいそうです。

そうです。生きものが豊かな田んぼは、彼らが活発に活動するために、濁りやすいと言われるんですね。菌力アップの微生物が、急激に増えて、その微生物がほかの生きものの繁殖を助け、食物連鎖が生まれ、田んぼの中に生命があふれてきたのかもしれません。

 

そうやって生物がたくさん活動すると、泥をはねたりかき混ぜたりして、泥の粒子が細かくなり、やがて、トロトロ層と言われる、非常に細かい粘土層が形成されます。トロトロ層が形成されると、雑草が生えにくくなり、そして栄養豊かな土壌に変わるため、稲の生育も良くなると言われています。

 

稲の生育は、微生物やその他のたくさんの生きものたちに支えられて、すくすくと育つのですね。

田んぼの中では、稲を育てるだけではないのです。多くの生きものを育み、土を育てる。生物多様性といえば難しいようですが、当たりまえの生命の循環を、もう一度見直してみることも、稲の栽培には必要かもしれませんね。

 

 

by いくた


先日、アスパラガスの農家さんの畑に行った時のことです。

これから、堆肥をまいて、蒸し込みの作業を始めるそうです。

 

ハウスに入って、びっくりしました。

「なんですか!これはっ!!」

未熟堆肥

 

 

 

 

 

 

 

 

農家さん 「え?堆肥まいてるんだよ。」

 

思わず言葉に詰まってしまいました。

未熟堆肥

農家さん

「いやね、こんなのしかないんだよ・・・

 

 

 

 

 

 

未熟堆肥

 

大量のオガクズが入っています。

団子状になったものまであります。

とても十分な発酵期間があったとは思えません。

 

 

 

未熟堆肥

これからまくものが、まだ山積みです。。。

 

 

 

 

 

 

 

いやはや、農家さんには、なかなか言えなかったのですが

はっきり言って、「こんな堆肥なら、使わない方がマシです!!

と言いたかった。言ってあげたかったです。

 

多くの農家さんは、植物にとって、腐植物質が非常に重要なことはよく知っていらっしゃいます。

また、良い堆肥がない、良い堆肥じゃない、ということも、よくわかっています。

 

しかし、「何もやらないよりはマシだろう・・・」と思って、こういう堆肥でもやってしまうんですね。

これが失敗の始まりだと、私は思っています。

 

植物にとってとても重要な、腐植物質というもの。

これは、実は、有機物をやっても数日、数か月でできるものではありません。数年いや、数百年の時間を経て、やっとできるものです。

土壌分析で出る、「腐植」とは、単に炭素率から割り出した概算にすぎないのです。いくら未熟堆肥をやっても、本物の腐植物質は増えない、ということをぜひ知ってもらいたいと思います。

 

さて、ではどうするか?

まず、一番にお勧めしておきたいことは、菌力アップを潅水して、未熟堆肥の害が出ないように栽培することです。これは、本当に大事です。病気が出てからでは遅いですからね。

 

そして、来年以降のために。
その堆肥は、1年、2年を費やして、害のない堆肥に変えましょう。

 

この作業、簡単なことです。

菌力アップを散布して混和し、雨が当たらないようにビニールシートをかけて、数年放置するのです。

自然と、微生物や小さな生きものたちが寄ってきて、未分解の有機物を徐々に分解してくれます。

 

こんな堆肥しか手に入らない方、今年は来年、再来年の分もとって、
1年かけて腐熟させてみませんか?

きっと、それだけで、畑の土がすこし変わってくると思いますよ。

 

by いくた

今日は、ペットを飼っている方に、朗報です。


土壌改良や発根促進剤の「菌力アップ」ですが、
実は、消臭効果も期待できるのです。

実際に、私の家で実践してみたので、
簡単にご紹介します。

リリィ

ペットを飼っている方なら、皆さん頭が痛い問題が
排泄物などの臭いではないでしょうか?

私の家でも、毎回きちんと処理していますが、
どうしても臭ってしまいます。

そこで、菌力アップの消臭効果を実験してみることに
しました。


まず、排泄物を処理し、その場所に

菌力アップの10-50倍希釈液をジョウロで散水し、

そのあとも、継続的に菌力アップを散水しました。

 

すると、散水してから1日目には

ほとんど臭わなくなりました。


週に1-2回、散水を継続すれば
消臭効果が続きました。


百聞は一見にしかず!!
ぜひ、一度お試しください。


大地のいのち
いわまつ

先日、あるユーザー様からハウスみかんでのサンビオティック資材の利用方法を
教えてほしいとの問い合わせがありました。

参考としてメールの内容を転載いたします。

ハウスみかん

>初めまして、愛知県でハウスみかんを栽培しているAと申します。ネットで貴社のホームページを拝見しました。
>試しに5アールで利用したいと思いますが、利用例をメールでお知らせ下さい。

ハウスみかんですね。

ご苦労が多いことと思います。

まず、私が思う一般的なハウスみかん栽培の課題を

列挙したいと思います。



1.開花・結実時の光量不足

加温により強制的に花芽分化、開花・結実をさせるわけですが
どうしても着果が不安定になりがちである。
照度不足→光合成不足→糖分の不足→生理落果


また同時に、春芽萌芽時に光量不足により、光合成能力の
低い、いわゆる「陰葉」となる。
照度不足→陰葉の増加→光合成能力の低下+呼吸の増大
→糖の消費の増大→生育不良、果実糖度が乗らない



2.乾燥処理による光合成の低下

一般的に行われる幼果期からの乾燥は、みかんの樹にとって非常に大きな損失です。
肥料吸収と光合成の大切な時期に乾燥によって阻害されるわけですから、隔年結果の大きな要因になります。



3.緩効性肥料の弊害

一般には、塩類障害を避けるため緩効性肥料を使用していることが多いですが、チッソが遅効きしいつまでも
栄養生長するため、果実品質の低下(着色遅延、糖度不足)を招いている場合があります。



4.剪定による栄養(チッソ、糖)の損失

水分を切り、チッソ吸収のタイミングが難しいために、剪定は、貴重な栄養を失う大きな原因です。
必要以上に切らないという意識も重要です。

 

大きな問題点は、上記の4点と考えておりますがこの課題を、すこしでも改善する方向で取り組まれては
いかがかと思います。


1.光量の不足を、肥料で補う

落葉果樹に比べ、柑橘は、光合成能力が半程度しかありません。そのため、光合成のわずかな不足が
生育不良の大きな原因となりやすいです。
たとえば、電照によって人工的に改善することができますが当然コストがかかります。
特に新梢の発生時、開花・結実のシーズンに
出来る限りの光量を確保することが非常に重要です。

それ以外に、施肥管理で出来る対策は、糖分やアミノ酸を施用し、根から吸収させることにより、
光合成の不足を補う方法があります。光合成の産物は、糖分であり、アミノ酸でありますから、
これらを根から吸収させることは、光合成を補うことになります。

サンビオティックでは、糖力アップの施用をお勧めいたします。


2.チッソ吸収を前進させる

柑橘は、亜熱帯性の植物ですから、地温が低いと肥料吸収が遅く、露地では6-9月に年間の肥料吸収の半分以上を行っています。
ところが、ハウスみかんの場合、この大切な時期に極度な乾燥処理により、むしろ肥料を切る、という作業を行います
みかんの樹にとっては、大切な肥料吸収の時期を失うわけで、隔年結果、結果不良の大きな原因となっていることが多いです。

そこで、12-2月に潅水で、3-6月は葉面散布で、しっかりと肥料吸収を促します。収穫機から逆算して、2か月前までは、
葉面散布によりチッソ吸収を行ってよいと考えます。

2か月前になると、今度はリン酸、カリを効かせ、生殖生長への移行を促します。
そのため、尿素、およびコーソゴールドの葉面散布をおすすめします。


3 施肥栽培体系(12月加温の場合)

※生育ステージに応じて解釈してください
※施肥量は、圃場、栽培体系に応じて調整してください


10月 元肥
有機百倍 120kg(6袋)
鈴成 80kg(4袋)
菌力アップ 5リットル/10aを200倍希釈して潅水×4回(毎週1回)


12月加温開始 発芽、出蕾期
菌力アップ 5リットル/10a
糖力アップ 5kg/10aを300-500倍希釈 混合して潅水×4回以上(毎週1回)
尿素500倍、またはコーソゴールド500倍希釈の葉面散布も有効


1-2月 開花、肥大期
12月と同様に潅水、および葉面散布


3月-4月 肥大・増糖-収穫2か月前まで
尿素700-1000倍の葉面散布×任意数


5-6月
仕上げ肥 鈴成60kg(3袋)
コーソゴールド500倍希釈の葉面散布×4~6回(毎週1回)


7月-8月 収穫、礼肥
礼肥
有機百倍 80kg(4袋)
堆肥、苦土石灰、その他資材の施用

樹勢回復
菌力アップ 5リットル/10a
糖力アップ 5kg/10aを300-500倍希釈 混合して潅水×4回以上(毎週1回)

 

栽培体系により、様々なパターンがありますが、
大きな流れはこのように考えて頂ければと思います。

きっと、隔年結果、品質向上にお役にたてると思います。

菌力アップの正しい使い方

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多くのユーザー様から
「菌力アップの菌が爆発的に増えるなら、原液を1回だけ使っただけで効くんじゃないんですか?」
というご質問が寄せられています。

今回は、その疑問にお答えします。

確かに菌力アップは散布後、爆発的に増殖しますが、1回きりの散布では、次第に菌力アップの菌の優勢が崩れ、
その土壌に最も適応した菌、いわゆる「土着菌」や「常在菌」と呼ばれる菌が増えてきます。


例えば、人間でも食生活が偏ると、腸内に悪玉菌が増えてきます。だから、ヨーグルトを食べて善玉菌を増やしたりすると思うのです。
でも、一度だけヨーグルトを食べたからといって、直ぐに腸内環境が良くなるわけではありません。また、悪玉菌が増え始めます。

やはりヨーグルトを食べ続けて、少しずつ良い菌を増やしていくこと。
それと同時に、食生活も見直すこと、これが大切なことです。


菌力アップを使われる際の考え方も同じです。


肥料の多用や特定の植物の連作などで、ある種の悪玉菌が優勢になっている土壌には、
何回も菌力アップを散布することで、悪玉菌の繁殖を継続的に抑え、

だんだんと悪玉菌が住みにくい環境を作っていくこと。
これが大事なことです。

もちろん、土作りそのものについても
年々改善を図ることも大切です。

菌力アップを施用した後の優勢は、おおよそ1週間−10日間です。
ですから、その程度の間隔で継続して施用されることをお勧めいたしております。


大地のいのち
いわまつ

さて皆さま、衝撃的な事実を発表しなければなりません。


知ってましたか?

ホームセンターや園芸店に売られている
ほとんどの堆肥は未熟堆肥だということを・・・。

どうですか、驚きでしょう?

牛フン堆肥などは、
牛舎から出たフンやワラを発酵させて作ります。
堆肥をしっかりと発酵させているのは、出回っている中でごくわずかなのです。

なぜなら、畜産農家さんが直接製造することが多い牛フン堆肥
しっかりと手間をかけて発酵させるより
フンを早く処理したい。というのが本音ではないでしょうか?

しかも、牛フン堆肥や豚フン堆肥には、おがくずが入っていることが多いのですこれは、分解するのに5年-数十年もかかる
諸悪の根源ともいえるものなのです。


その理由を見てみましょう。

こんなに怖い!未熟堆肥の害

では、未熟堆肥の何が悪いのでしょうか?
・ガス害
まず、ガス害が挙げられます。
アンモニアガスやCO?(二酸化炭素)などが発生し、根を傷めてしまいます。
ひどい場合には、植物を枯らしてしまうのです。

二酸化炭素が枯らす?と思うかもしれませんね。

これは、見た目は根の痛みは見られませんが、
二酸化炭素が土中にたまり、酸素が供給されないため、根が伸びず生育障害が起こるのです。


ガスは発根障害、生育阻害などを引き起こします。
例えば、水田の場合
アンモニア、二酸化炭素ばかりでなく、メタン、硫化水素でのガス害もあります。

こわいですねー。


・窒素飢餓になる
一般に未熟なたい肥には、炭素が多い状態です。そうすると、土壌微生物が
を分解するときに大量の窒素を消費してしまい、
せっかく施した肥料もムダになってしまいます。

また、先述の通り牛ふん堆肥には、おがくずや木片などが含まれます。
これらは、分解されにくく窒素飢餓の原因になります。



どうですか?これでもまだ未熟堆肥を使い続けますか?



いや、賢明なあなたはもう使わないでしょう(笑)



サンビオティック資材についてさらに詳しく知りたい方は、下記ページをご覧ください。

ブログ記事一覧
↓↓↓↓

菌力アップのページ
水田のガス害を防ぐ技術
堆肥・ぼかし肥料の作り方

究極の田んぼ

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最近読んだ本に、久々に心を動かされた本がありましたのでみなさんにもご紹介します。

究極の田んぼ」岩澤信夫 日本経済新聞出版社

51t0GG6BMML__SL500_AA300_ タイトルは大げさですが、志を感じる良書でした。著者の農業や植物への深い洞察と研究ぶりはとても素晴らしいものですね。こういった長年の研究や試行錯誤の過程を惜しげもなく公開している著者の心の広さに感服です。

念のために言っておくと、これは自然農法を目指す本ではなく、科学的な農業技術の本だと思います。気候変動に強く、病気に強い稲を作ろう!という出発点から二十数年でたどり着いた、不耕起と冬期湛水という二つの技術、そして独自の育苗理論を描いた本です。

よくある自然農法関連の本には摩訶不思議な部分が多いですが、この本の素晴らしさは、とても論理的で科学的な農業を目指しているところでしょう。無農薬・無肥料、そして異常気象に強い、一般に普及できる農業技術という意味で「究極の田んぼ」かも知れませんね。

農家の方はもちろん、一般の方にもぜひ読んでもらいたい本です。私も、この本からたくさんのヒントをもらいました。自然に対する理解を一段深めてくれたような気がします。読んだ方がいらっしゃれば、ぜひ語り合いたいですね!

by いくた

 

水田には、たくさんの植物や生き物、微生物が生きています。

その中には、稲の栽培にとって有益なものもあれば、そうでないものもありますね。

無処理区の藻の発生

この写真は、その一例です。なにかわかりますよね?

これは、いわゆる藻ですね。

水田の水面や地面に緑色のかたまりのようなものが見えれば、それは藻です。

水田に発生する緑藻類には、代表的にはアオミドロやアミミドロなどが多いようです。これらは、日光を遮るために、水温の上昇を妨げ、稲の生育を阻害します。

除草剤などを散布して対応している方も多いですが、なかなか十分には防ぎきれないことがありますね。また、除草剤が稲や生態系へ与える影響も無視できません。

さて、どうすれば・・・とお困りの方には、ぜひこの情報が役に立ちます。藻の解決方法は意外と簡単なのです。

それは、水中に溶存している肥料成分を藻よりも先に食べてくれる微生物を活用することです。

そもそも藻の大量発生は、未熟有機物や肥料が多すぎることなどに原因があります。しかし、代謝が高く分解と増殖のスピードが早い微生物を活用すれば、藻の増殖は大きく阻害されるのです。

つまり、水質浄化パワーの強い微生物を使用することです。

IMG_0468 こちらは、アオミドロ藻の対策に菌力アップを使用した圃場です。上の写真は、その対照区ですが、藻の発生はほとんど見られません。もちろん除草剤は使用していません。上の対照区の写真と比べても、水の透明度の違いがわかると思います。

これにより、田植え後から生長期の水温上昇もスムーズ。生育も順調です。

菌力アップを使用した農家の不思議、アオミドロが発生しないというのは、目には見えない世界の弱肉強食のメカニズムだったんですね。

みなさんも田植え後には、ぜひご活用ください。

(施用方法)
田植え後 水口より菌力アップ20リットル/反を流し、2-3日止水する

by いくた

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