2008年07月07日

光合成細菌、酵母、乳酸菌を使おう!

 愛媛県産業技術研究所で研究されたという複合微生物資材「えひめAI」 が注目を集めていますね。生活に身近な微生物である納豆菌や乳酸菌、酵母などを利用して、家庭でも作ることの出来る微生物で、 環境浄化を助けるという目的の微生物です。排水溝のぬめりやパイプの汚泥、 そのほかヘドロや河川の浄化も助けるというので環境意識の高い方を中心に広がりを見せています。

 微生物がもっと身近に使われるようになるということは、すばらしいことですね! 私たちも同じ環境浄化や農業利用の微生物を扱うものとして、ぜひこのムーブメントを応援したいと思います。また、 あわせて菌力アップもぜひご利用くださいね。(→菌力アップの説明)

 さて、私たちの身の回りに、本当に沢山の微生物が暮らしています。人間や動物や植物は、 微生物の働きなくしては生活できないといっていいくらいです。たとえば、私たちが食べ物を消化するのには、 腸の中の微生物の助けがなくてはすぐに下痢してしまうでしょう。また、きれいで生き生きとした肌も、微生物が皮脂を分解して、 さまざまな栄養物や保湿成分を生産してくれているからです。

 地球上に無数ともいえる微生物がいる中で、とくに私たちとかかわりの深い、そして役に立つ微生物をご紹介しましょう。

納豆菌

 まずは、「えひめAI」でも登場する納豆菌について。
 納豆菌というのは、その名のとおり大豆を納豆に変えてしまう不思議な発酵作用を持った菌です。好気性微生物で、 空気のあるところで大変強い繁殖能力と分解発酵力を持っています。また、繁殖力が強い為、他の菌の繁殖を抑制する優占性を持っています。
 実は、納豆菌というのは、稲ワラや雑草などにごく普通にいる枯草菌(こそうきん)です。枯草菌は、胞子が高温に強い為、 ワラを熱湯で消毒しても死にません。むかしの納豆作りは、この性質を利用して作っていたんですね。
 納豆菌を使った微生物農薬や商品もあります。分解力が強い為、環境浄化に役立つほか、他の微生物(特に病原菌) の繁殖を抑える性質を利用したものです。ビニールハウスやお風呂に、熱湯消毒した枯れ草(カヤやワラなど)をつるしてみましょう。 納豆菌が急激に繁殖して胞子を飛ばし、ハウスやお風呂全体が納豆菌で満たされます。不思議と病気やカビが減ることでしょう。 納豆菌の力は偉大ですね。

酵母

 酵母は、微生物の中でも、もっとも有名な微生物といってもいいでしょう。酵母は、通性嫌気性微生物、 といって空気があってもなくても増殖してゆける、いわばマルチラウンドプレーヤー。特に、酵母の分泌する生産物は、 人間や植物にも大変有効であるといわれています。酵母の生産するアミノ酸やビタミン、ホルモンなどが、植物の栄養となり、 生育を良くするわけです。
 パン作りに酵母は欠かせませんが、酵母は空気のないところでも発酵し、有機物をガスと水に変えていきます。土壌の中では、 嫌気環境と好気環境が入り組んでいますので、酵母のような微生物は貴重な役割を果たすわけですね。
 また、酵母にも優占性があり、他の病害菌や糸状菌の働きを抑制するといわれています。ドライイーストとなって、 一般にも普及しているので使いやすいですよね。果物などを酵母で発酵させて得られる植物酵素が体に良い、といわれるのも、 実は酵母の働きが大きいのです。

乳酸菌

 酵母の次に有名な乳酸菌。腸の働きを良くする善玉菌、ヨーグルトを作り出す菌として有名ですね。ヨーグルトのほかにも、 チーズやキムチ、味噌や醸造酢など、食品の分野でも活躍の場が広い微生物ですね。嫌気性で空気のないところで発酵し、 乳酸菌というだけあって、大量の有機酸を分泌するのが特徴です。
 農業分野では、乳酸菌が働くと、その酸の作用でリン酸やミネラルなどを溶かして植物に吸収しやすくします。また、 乳酸による殺菌作用で他の病害菌を抑制したりすることもあります。

光合成細菌

 海や田んぼや沼地にいるこれまたごく身近な微生物ですが、二酸化炭素を吸収してエネルギーとさまざまな有効成分を生み出すので、 また注目され始めています。大変微小な「藻」と考えればいいでしょう。地球上に酸素を生み出すもととなったありがたい微生物ですが、 現在でも人間生活にも気っても切れない微生物です。光合成細菌は、日光と水があれば繁殖しますので、簡単に培養することが出来ます。 なかには、工業的にビタミンや葉緑素を取り出したりするのに使われたりしています。
 農業では、主に窒素固定をする菌として、日照不足の対策や肥料の節約に使われていますね。使い方によっては、大変便利な微生物です。

最後に、菌力アップのご紹介をしましょう。

250種類もの好気性微生物を複合した強力な微生物資材「菌力アップ」

 酵母菌や光合成細菌のほか、放線菌や窒素固定をするアゾトバクターなど多種多様な働きをする有用微生物の決定版です。 好気性微生物は、嫌気性微生物に比べて、はるかに増殖力と分解力に優れています。農業分野で、 有機物を分解する堆肥製造に大変強力な発酵促進作用をするほか、潅水することで植物の根に直接ミネラルやビタミン・アミノ酸などを与えて、 健全な根の発根を促します。

 菌力アップをやると、 生育が変わり、葉の色・つやが変わってくるほどです。他に類を見ないレベルの高い微生物資材です。菌力アップの力の秘密は、 各微生物の活性化と相乗作用を生み出す微生物のバランスです。鹿児島大学との共同研究でも、 著しい効果が認められた強力な微生物資材です。ぜひ、あなたの身の回りでも農業や環境浄化に使ってみてくださいね。 

 

2008年06月05日

ゴーヤー栽培 原因不明のネグサレから脅威の回復!

菌力アップの潅注で原因不明のネグサレから脅威の回復を果たしました! サンビオティック農業資材がどんどん普及している鹿児島からの報告です。

ネグサレで枯れるゴーヤー

 

 

 

 

 

 

 

 

 写真をご覧ください。ゴーヤーが見るも無残な状態。最初はネコブセンチュウかと疑いました。農家さんは、もう絶望的、、、 と暗い表情です。

うなだれゴーヤー

 

 

 

 

 

 

 

 

全体的に、葉がしおれ、うなだれた状態。新葉も上がらず、勢いがありません。花もなく、ハウス全体が枯れていきそうな状態です。

原因不明のネグサレ

 

 

 

 

 

 

 

 

 普及所の方が根を取り出してみると、ネコブも若干見られるものの、ネグサレであることが分かりました。(赤いマークの部分は、 明らかに腐れています。)原因は不明ですが、フザリウムかピシウムかもしれないとのことでした。

 土作りの失敗ともいえますが、今さら言っても後の祭り。しかし、あきらめるのは早いと、菌力アップでの回復に掛けることにしました。

 根の周りに菌力アップを50倍で潅注する方式での対処です。3日おきの4回潅注をアドバイスしました。

 

 

そして、わずか10日後・・・。(潅注3回実施後)

回復しはじめたゴーヤー

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんと!はやくも新葉が展開し、回復を始めました!!
一番ひどい数本は枯れてしまいましたが、他のゴーヤーは一気に回復し始めました。

新葉のみごとなゴーヤー

 

 

 

 

 

 

 

 

新葉が上がり、花も付き始めました。全体にいきいきとしていますね!助かった!これでもう大丈夫。

潅注した穴に発根1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回復の原因は、驚異的な発根でした。
こちらは、潅中器を突き刺した穴の様子。菌力アップを注入した直径3cmほどの穴ですが、確実に新根が伸びてきています。

潅注した穴に発根2

 

 

 

 

 

 

 

 

フラッシュが映ってでやや分かりにくいですが、これも潅注した穴の中。穴に向かって、すごい勢いで根が伸びてきています。こんな根は、 見たことがないと生産者もビックリでした。

わずか10日でこれだけの回復が見られるとは、 私たちもビックリでした。菌力アップのパワーを実感した例でした。

ゴーヤー生産者

 

 

 

 

 

 

 

 

 こちらが生産者。全滅するところをなんとか乗り越え、ホッと笑顔を見せていました。

 最後に、身に余るほどのお礼を言われ、私もすこしジーンと来てしまいました。

 よかったですね。これからも美味しいゴーヤーを元気に作ってもらいたいと思います。

by なかはら

2008年04月28日

じゃがいも(馬鈴薯)そうか病の総合防除を考える

じゃがいものそうか病 北海道、鹿児島、長崎県の農家にとって、 悩みの種であるジャガイモのそうか病に関する科学的分析と栽培の注意を、個人的備忘記録と農家さんのための参考情報として、 記載しておきたいと思う。

 じゃがいものそうか病 総合防除について考える

 そうか病の発生を引き起こすといわれている病原菌(Streptomyces属放線菌)は、 ジペプチド植物毒素サクストミンAという物質を生産し、じゃがいもがその物質に対し抵抗するためにかさぶた(コルク)状の組織を発生させ、 それがそうか病と呼ばれる。最近は、このサクストミンAに対し耐性を持つじゃがいもの品種(ユキラシャ、スタークイーン、北育7号など) が開発されているが、そうか病の発生メカニズムも、品種以外での防除方法についても、まだまだ研究段階である。

 しかしすでに分かっていることがあるので、下記にまとめてみたい。

そうか病防除1:土壌phを5.0以下(酸性)にすること

 そうか病は、土壌phが5.0-5.2に下がると(酸性に傾くと)、顕著に発生が抑制される。4.8以下であれば、 ほとんど発生しない。これは、土壌phと交換性陽イオンの量(特にカルシウムや水溶性アルミニウム)に相関関係があるからと言われている。 そうか病を予防するには、難しいことを考えずに、土壌phを下げることを考えるべきである。焼酎かすや有機酸、木酢などの酸性資材の投入も、経済性を無視すれば有望だ。ただし、 酸性になりすぎると肥料吸収が阻害され、収量が下がるのでそのさじ加減が難しい。

 そのために、硫安(硫酸アンモニウム)など土壌酸性化の肥料を、種芋付近ではなく、畝溝に施用する方法などもよいとされる。リン酸化成肥料は、アルミニウムと結合するので、少ないほうが良いとされるが、リン酸がしっかりと吸収されればそうか病になりにくい、という報告もある。(サンビオティック資材「鈴成(すずなり)」のリン酸は、その点で有利である。)また、 堆肥の重要なポイントだ。未熟堆肥やバーク堆肥などC/ N比の高い堆肥の施用は、避けるべきである。じゃがいもには、C/N比20以下の堆肥を必ず選択し、 また少なくとも、植え付けの1ヶ月前までには混和する必要がある。(C/N比の高い堆肥は、窒素飢餓を引き起こし、 土壌中のアンモニア態窒素が不足し土壌phが下がらないため。また、バーク堆肥などキレート作用の強い堆肥は、アルミニウムを固定化し、 活性を下げるため)

そうか病防除2:種いもの選別・消毒

 当たり前だが、種いもがそうか病にかかっている場合、 そうか病の発生率は著しく高く、蔓延を引き起こすので注意したい。目視でそうか病の種いもを除外し、 マンゼブ剤などで粉衣消毒することが重要である。消毒後、そうか病菌に耐性及び拮抗作用を持つ菌を種いもに処理することで、 効果が上がることも多く報告されている。

そうか病防除3:輪作と植え付け

 北海道でのそうか病の病原菌は、主にStreptomyces scabiesと、 S.turgidiscabiesの2種類といわれている。病原菌は、種いもによる伝染と土壌伝染をする。そうか病は、 輪作によって減らすことができ、輪作年限が長いほど、またマメ類(ダイズ、ヘアリーベッチなど)の作付け頻度が高いほどよい。また、 エンバク野生種やアルファルファなども輪作体系に組み込むと良い。小麦やテンサイ、ソバなどは、輪作作物としては劣るようだが、 収穫後に十分な窒素源を補給し、残渣を分解させれば大きな問題はないと思われる。

 また、植え付け時期を遅らすことで、そうか病の発生が1/10になるという研究報告もあるので、 植え付け時期をすこし遅らせることが有効な場合も考えられます。

そうか病防除:微生物防除の可能性

 そうか病の病原菌に対し、拮抗性を持つといわれる微生物がいくつか研究されている。トリコデルマなどの糸状菌、枯草菌、酵母の仲間が多いようだ。近い将来は、特定の微生物での、 生物的防除も十分な実用性と経済性をもつことになる。おそらくその処理方法は、種いも処理が合理的だろう。

 しかし、そもそも土壌微生物相を豊かにすることを目指すことは当然のことである。 土壌消毒による偏った微生物相、また貧困な有機物施用による微生物の絶対的不足。 それがそうか病や単一の土壌病害菌の増殖を招いていることは、明白である。様々な微生物が活躍し、お互いに牽制しあっている環境では、 そうか病菌も増殖を抑えられる。これが本来的な生物的防除である。

by いくた

2008年03月17日

今こそ、微生物資材・微生物を利用した農業技術を考えよう!

バイオテクノロジーファーミング、といえばかっこよいですが、微生物農法といえばちょっと胡散臭い?

 そんな人も多いかもしれませんね。そんな人は「いろいろ微生物資材」を使ったけど効かなかった。 という経験があるからそう思うのかもしれません。でも、よーく考えると微生物と農業は深い深いつながりがあって、 切っても切れない関係であることは教科書にも載っていることですね。間違いなく、微生物は植物の生育にとって大切なパートナーです。でも、 それを上手に使う技術がなければ、意味のないことですね。

微生物農業は、昔から行われてきた技術

 昔ながらの農業のイメージとは、なんですか?農薬や化学肥料がなく、堆肥やぼかし肥が肥料の中心でした。 ワラやカヤなどの枯れ草を敷いたり落ち葉を入れたり、米ぬかやふすまなどの有機物をたっぷり与えていました。有機物は必ずよく醗酵させ、 病害菌や雑草の種を除く作業が行われていました。土壌にはたっぷりと有機物があり、農薬も使わないし、輪作や混植が普通だったので、 土壌にはバランスが良く、非常にたくさんの微生物が活躍していたというのは、容易に想像できますね。だからこそ、 発根がよくミネラルや栄養を十分に吸収して生き生きと育ち、農薬を使わなくても大丈夫なくらい、病害や害虫が少なかったのでしょう。そこに、 間違いなく微生物の働きがあったことは確かです。農薬と化学肥料に頼った今では想像もできませんが、土壌微生物がきちんと働けば、 植物は本来の免疫力を発揮し、農薬が減るということは確かです。

土壌微生物は、植物に何をしているの?

 土壌微生物には、一般に次の働きがあります。

  1. 土壌中の有機物や肥料を分解しながら、より吸収しやすい形で肥料成分(窒素やリン酸など)を植物に供給します。 植物が直接は吸収しにくい栄養素も、微生物が働くことで肥料の吸収を助ける重要な働きです。特にリン酸は、 微生物が働かないとほとんど効きません。
  2. 微生物は、生きるうえで必要なアミノ酸やたんぱく質や、酵素、ホルモン物質を生産しています。そういった分泌物質の中には、 サイトカイニンやオーキシンなどの植物ホルモンに似た作用を持ったものがあり根の発根を強力に促したり、栄養を供給します
  3. 土壌微生物には数万種とも数十万種とも言われるほどの種類がいます。いや、もっとそれ以上でしょう!そして、 それらの微生物がひしめき合い、エサを奪い合い、生存競争を繰り広げているわけです。土の中にも生態系があると考えれば良いでしょう。つまり、 微生物が豊富に生きている土壌では、ある特定の微生物が大繁殖することはありません。だから、 土壌病害菌が畑を食い荒らしてしまうことはないのです。(ただし、未熟堆肥を大量に施用すると、 悪い微生物フザリウムが大繁殖しますから、「エサ」にも注意が必要ですね。)
  4. 土壌団粒化を促進することは周知の通りです。 微生物が有機物を分解し、粘着性のある分泌物を出すことで土が小さな団子状になり、排水性がよく、かつ保水性が良いという、 不思議な土を作り上げます。根の発育に重要な、土壌物理性の改善をすると同時に、 土壌団粒は微生物の住みかとなり、さらに微生物の豊富な土壌を作り上げます。

これからの農業、微生物を利用するときのキーワードは「種類」と「スピード」!

 有機栽培では、良質な有機物を存分に施用し、徐々に土壌団粒化と微生物の豊富な土を作り上げます。もちろんそれだけでは、 品質の良い農産物はできません。肥料成分やミネラル(微量要素)などの成分も必要です。それは、1年や2年でできることではないですね。 お金もかかりますし、5年や10年をかけて理想の土作りをする方も多いものです。

 しかし、そんなに待てないのが「現代」。バイオテクノロージーが発達した現代では、 幸いなことに植物の生育を助ける善玉微生物といわれるものの代表的なものはすでに解明されています。 その善玉微生物を上手に使うことができれば、もっと簡単に、お金をかけずに、スピーディーに農業に生かすことができます。「微生物資材」 というものを利用する方法です。微生物資材をうまく使うことができれば、数年分の土作りに匹敵する効果を生み出すことができます。 そのときに重要なのは、微生物の「種類」と「スピード」です。有用微生物の種類は、多いほど良い。 そして有用微生物の繁殖や分解のスピードは、 速いほどよい。という考え方です。

菌力アップ」は、 「種類」と「スピード」にこだわった画期的微生物資材!

 私たちの開発した菌力アップは、これまでの「効かない」 「圃場によって効果がばらつく」「高い」「使いにくい」という、微生物資材の重要課題を全てクリアーした画期的微生物資材です。 その秘密は、分解スピードの速い微生物を厳選し、多種類で最適バランス化して資材化したこと!といえます。

 分解スピードが速いということは、土壌ですばやく広がり、有機物の分解を猛烈な勢いではじめます。このことが、微生物資材の「効果」 に直結するのです。上の微生物の働きの1-4を見るとその理由が分かりますね。分解力が速いほど、植物への効果が高まるのは当然です。 有用微生物として有名なEM菌には、主に分解スピードの遅い菌(嫌気性微生物)が含まれています。だから、 圃場によって効果がばらついたり効かなかったりします。菌力アップには、 その数十倍の分解能力を持つ菌を厳選しています。

 もうひとつは、多種類の微生物を配合していること。微生物は、土壌環境によってあるものは活躍し、あるものは元気を失います。 土壌環境は、圃場によって実に様々で、どの圃場でも活躍できる強い微生物というのはない、と言えるでしょう。だから、 菌力アップには、 様々な環境でも対応できるように250種類もの微生物を配合しています。これが、土壌微生物相のバランスを整え、 そしてどのような圃場でも効果が上がるように工夫されている秘密なのです。 いろいろな個性と能力を持った選手が詰め込まれたチームのようなものですね。単一種の微生物しか含まれていない微生物資材には、 できない仕事ができるわけです。

育苗・定植から試してみませんか?

定植後の活着促進  これからの育苗や定植後の活着促進に菌力アップで始める、 微生物農業を実践してみませんか?菌力アップをやるだけで、発根促進・活着促進による初期成育の違いが分かるはずです。 環境に優しい農業、安全で美味しい農業を実践するために、新しい微生物農業、試す価値があります!


 菌力アップの詳細なページはこちらをご覧ください。
 http://shop.sunbiotic.com/000033.html

2008年03月07日

ネコブセンチュウは怖くない!

 サンビオティックでは、ネコブセンチュウ被害の深刻なゴーヤーの増収対策を、産学共同研究で行っています。鹿児島大学では、 菌力アップを使用した場合の土壌微生物に与える影響やネコブセンチュウへの影響を研究しています。また、鹿児島経済連や地元農協との協力で、 ネコブセンチュウ被害の多い圃場での試験栽培を行いました。

 菌力アップによる土壌微生物相の改善や植物根圏微生物相の改善、 発根促進をします。また魚アミノ酸液肥糖力アップという液肥には魚由来のアミノ酸を濃縮して配合し、 そのほかに海藻や黒糖を配合しており、発根効果と土壌改良効果があります。有機リン酸・カルシウム肥料の鈴成(すずなり) という資材では、リン酸とカルシウムを適切に効かせることにより増収を図ります。

 今回の試験で、対象区に比較して大幅な増収が確認されました。ネコブセンチュウの被害もほとんどなく、研究は成功でした。 もうネコブセンチュウは怖くないですね!ネコブセンチュウでお困りの方は、3月17日に農業新聞に試験結果が掲載される予定ですので、 ご覧ください。また、こちらのネコブセンチュウ共同研究の記事もご覧ください。

2008年03月04日

微生物農業と微生物技術

 微生物を使った農業技術が注目されています。数年前、プロバイオティクスということばが流行りましたが、 微生物の働きが確かに人間や生物や植物の健康を保つために役に立つ、という認識が広がってきたためだと思います。

 でも考えてみると、昔はみんな微生物を利用して農業していたのでは?自分で堆肥を作り、 それを土に入れることが土作りの基本であったし、それ以外にもたくさんの有機物を土に入れ、悪い病気(菌)や虫が増えないように、 混植をしたり輪作したりするのが農業の当たり前だったのです。でも農業技術の進歩と生産効率への流れから、 有機物の投入が少なくなり化学肥料に頼り、農薬で微生物を殺し、連作連作を続けるようになりました。そして、また 「やっぱり微生物が大切なのでは?」と多くの農家が感じ始めたのだろうと思います。

 そこで微生物資材を使う、ということになるのですが、最初の考え方を間違ってはいけないように思います。土の中の微生物というのは、 バランスと多様性が大切ということです。いま、微生物資材といわれる資材には、納豆菌(枯草菌)や酵母や乳酸菌やバチルス菌など、 様々なものがあります。しかし、そのほとんどが、わずか一種類か数種類の菌を配合しているのみです。それでは、 気温も降雨量も土の成分も作物も、何もかも違う、まさに千差万別の畑の状態で、微生物の力を発揮することはできません。

 菌力アップは、 そんな発想から生まれました。本当の微生物農業には、数え切れないくらいたくさんの多種多様な微生物が土の中で活躍して、 最適のバランスで微生物が生存する必要がある。だから、菌力アップには植物の生育にプラスに働く微生物が250種(亜種も含む) も含まれていて、それぞれが最適のバランスを保っています。そしてそのバランスをできるだけ土の中で保つために、 10日おきなど定期的に潅水します。

 これが効果が高い秘密ですね。数ある微生物資材の中でも、ダントツのリピート率! 微生物農業なら菌力アップが決定版ですよ!!

2008年02月18日

微生物農薬と環境保全農業

 中国餃子の例を出すまでもなく、食品の安全性はますます求められていますね。また、農業が環境破壊を進めている現実から、 環境に優しい環境保全型農業の普及が叫ばれています。しかしながら、その実現手段はこれというものがこれまであまりありませんでした。

 そこで今、防除の世界で注目されているのが、「微生物」です。典型的な農業資材として「微生物農薬」というものがあります。これは、 特定の微生物の性質を利用して、病害菌の繁殖を防いだり、特定の昆虫を防除したりする微生物を成分とした農薬で、農水省に登録し、 農薬としての扱いがされる資材です。
 たとえば、みなさんよくご存知の出光興産が代表的な微生物農薬メーカーですね。 その他のメーカーも、様々な商品を出しています。(参照> 微生物殺菌剤:http://www.biseibutsu.jp/sakkin/、  微生物殺虫剤:http://www.biseibutsu.jp/saccyuu/ )

 微生物殺菌農薬の主な性能のひとつは、枯草菌(→納豆菌が有名)の仲間で病害菌の繁殖を防ぐというものです。枯草菌の仲間は、 占有性と拮抗性があり、病害菌に限らず他の微生物の繁殖を抑える強い繁殖力があります。(枯草菌自体は、自然界でも至る所に存在し、 例えば落ち葉や草、食べ物には必ず付いている、ごくありふれた身近な菌です。)

 また、微生物殺虫農薬の代表は糸状菌(いわゆるカビ)です。生きた昆虫に付着すると、寄生して繁殖し、 宿主を殺してしまうほどの繁殖力の強いカビを分離したものが殺虫剤として登録されています。ただしこれは理論上のことであって、 本当のミクロワールドの話ですから、実際にはどのようなメカニズムで病害菌や虫の繁殖が抑えられるのかは、分かっていないことが多いのです。

 微生物農薬は、微生物の力で有害な菌や虫の繁殖を抑えるものですから、確かに環境保全型農業の切り札といえますね。ただし、 微生物農薬も万能ではありません。微生物資材としての使用目的の範囲は、大変限られています。それは、「科学的な安全性」を証明するために、 あくまで「単菌」であることと関係しています。自然界に存在する無数の微生物種の中のたった一つの「菌」を取り出した資材、 ということですから、当然特定の目的のためにしか効かない、ということです。

 微生物は、そもそも土の中や植物の表面で、実に様々な作用をもたらし、植物の生育を助けています。微生物農薬は、 そういったトータルの微生物の働きを高めるものでありませんし、「自然の生態系」や「バランス」、または「多様性」というものを追求した資材ではありません。特定の菌を増やしたところで、 その菌は万能ではないからです。シーソーゲームではありませんが、自然というのは常にバランスをとろうとしますから、偏った「菌」 が繁殖すると、また一方でそれをやっつけようと別の作用を持った「菌」が異常繁殖するものです。

 一方、強力な微生物資材のひとつである「菌力アップ」を例にとると、 これには実に多種多様な微生物が含まれています。もちろん、これも自然界の全ての菌を集めたわけでなく、 植物の生育にプラスになる代表となる微生物を多種多様に含んで、バランスをとっています。このことが、「菌力アップ」 の総合的なプラス作用に働く一つの重要なポイントです。特定の菌や虫を殺すのではなく、全体としてのバランスをとることと、植物の抵抗力・ 可能性を引き出すことを主眼とおいている商品です。たしかに、植物活性が高まることで、ダニが減ったりウドンコ病が減ったりしますし、 センチュウの被害も見えなくなることが良く見られますが、これは微生物農薬としての働きではなく、土壌の微生物バランスを改善し、 植物の活性が高まった結果なのです。

 どちらも、その目的や特徴を知って使うことが重要ですね。微生物技術は、これからの農業には不可欠です。どちらがいい、 ということではなく、このような二つの方向からのアプローチが使いこなせるようになれば、 確実に化学農薬に頼らない農業に近づけることと思います。

byいくた