収穫後残渣のすき込みでふかふか土づくり

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皆さんは、野菜の収穫後残渣、どうしていますか?
きっと廃棄している方が多いと思います。なかには、エコや土作りのために、すき込んでいらっしゃる方もいるでしょうね。

もったいない、もったいない。これも有効に使えば、土作りに使えます。

あるユーザーの方からご質問がありましたので、菌力アップを使った収穫後残渣のすこきみ方法についてのアドバイスをしました。皆さんにもご紹介しておきます。ぜひ参考にしてください。

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Q.ピーマンを作っています。収穫後の残渣を堆肥の代わりにすき込み、土作りに活かしたいと思っていますが、どうすればいいですか?硫安などのチッソ源を入れてすき込み、菌力アップをかければいいですか?

A.はい、大変いいことですね。収穫後の残渣を、有効利用して土づくりに活かそうというアイデアは大変いいと思います。環境にも優しいですし、堆肥や肥料の節約にもなります。

ただ、「硫安(チッソ)を添加しすき込む」というのは、ちょっと疑問が残りますね。むしろ、炭素分を添加した方がいいと思うのです。

すこし、解説します。

田んぼの稲わら、麦わらは、硫安や鶏糞などのチッソを添加してすきこむことで分解が促進され、土壌も微生物が豊富な良い状態となります。

しかし、これはワラというものの特性が、繊維(炭素)が多く、チッソがすくない、という性質のため、よく分解させるためには、チッソが必要という理由があるからです。チッソが足りないと繊維(炭素)は、分解しきれずに残ります。

このことはご存じだとは思いますが、C/N比(シーエヌヒ)ということで、よく表現されます。

炭素とチッソの比率のことです。

わらは通常C/N比が、55?70程度あります。

つまり、わらは、チッソ成分1kgに対し、炭素が55kg?70kgも含まれているわけです。

これをもっともよく分解する比率である25にするためには、C/N比の分子の方を増やす必要があるので、チッソ(N)を添加するのです。

しかし、問題は、ピーマンの残渣がどれくらいのC/N比かということです。

測ったことがないのでわかりませんが、下のリンクの資料を見ますとトマトやナスの収穫後残渣は、C/N比が17?18であったと書いてあります。

http://farc.pref.fukuoka.jp/farc/seika/h13/h13a-16-5.pdf
(なお、この資料の堆肥設計は、C/N比が低いので、温度が上がったかと思うとすぐに下がってしまう問題点がありますね。炭素不足です。設計の失敗です。もっときちんと設計すれば、青枯病菌はほぼゼロになると思います。

堆肥は、病害菌の殺菌作用がありますから、しっかり設計してきちんと発酵すれば、病原菌もウイルスも死滅します。)

ピーマンも、似たようなものだと思いますのでおそらくC/N=18程度でしょう。

ということはつまり、もっともよく発酵する25よりも低いのですから、チッソはむしろ多すぎるということです。

ですから、結論としては、チッソを添加するのではなく、むしろ繊維質(炭素)を一緒にすきこんだ方がよい、ということです。

もちろん、菌力アップの分解力はかなり強いですから、そのままでもよく砕いて、混和すれば分解してしまいます。(キャベツなどの柔らかいものであれば、2週間で跡形もなくなります。)

これでも十分です。

ただ、よい微生物を増やす、という意図をもっていらっしゃるのであれば、もうワンステップです。そのままでは、微生物がピーマンの残渣を分解する際に、土壌の炭素分を奪ってしまうことになりますから、いわゆる「土地がやせる」ような状態となります。

微生物の住処やエサが足りない状態です。

ここに肥料などを混ぜるとさらに炭素が減り、よい微生物が減ります。病害菌が蔓延する原因です。

そこで、分解しやすい繊維質や、木炭などを一緒に混ぜてやることが理想となります。

たとえば、落ち葉や干し草、裁断ワラ、木炭、くん炭、米ぬか、などでもいいでしょう。もみ殻を含んだ牛フン堆肥などでもいいですね。

のこくずはだめです。生のもみ殻は、あまりおすすめしません。一度発酵しているものの方がいいです。

この量は、ピーマン残渣の量に対して半分?同量、くらいのイメージでいいと思います。(生のもみ殻なら、半分量で)

また、分解を進めるため、土中の水分も大切です。すき込んで、よく混和した後に、いっかい水が十分染み渡る(ひたひた)くらいのたっぷりの量を潅水し、さらに菌力アップ(100倍希釈)を散布し、そのまま水が引くようにしますとベストです。

(そのまま潅水しっぱなしにすると、いわゆる還元消毒、ということになります)

さらに1週間?10日おきに粗めに耕起し、土に空気を入れてあげるといいでしょう。

1月後には、ふかふかの土が出来上がります。

ぜひご参考にしてください。

by いくた

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このページは、管理者が2011年4月23日 17:38に書いたブログ記事です。

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