ハウスみかんで隔年結果防止、品質向上させる栽培技術

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先日、あるユーザー様からハウスみかんでのサンビオティック資材の利用方法を
教えてほしいとの問い合わせがありました。

参考としてメールの内容を転載いたします。

ハウスみかん

>初めまして、愛知県でハウスみかんを栽培しているAと申します。ネットで貴社のホームページを拝見しました。
>試しに5アールで利用したいと思いますが、利用例をメールでお知らせ下さい。

ハウスみかんですね。

ご苦労が多いことと思います。

まず、私が思う一般的なハウスみかん栽培の課題を

列挙したいと思います。



1.開花・結実時の光量不足

加温により強制的に花芽分化、開花・結実をさせるわけですが
どうしても着果が不安定になりがちである。
照度不足→光合成不足→糖分の不足→生理落果


また同時に、春芽萌芽時に光量不足により、光合成能力の
低い、いわゆる「陰葉」となる。
照度不足→陰葉の増加→光合成能力の低下+呼吸の増大
→糖の消費の増大→生育不良、果実糖度が乗らない



2.乾燥処理による光合成の低下

一般的に行われる幼果期からの乾燥は、みかんの樹にとって非常に大きな損失です。
肥料吸収と光合成の大切な時期に乾燥によって阻害されるわけですから、隔年結果の大きな要因になります。



3.緩効性肥料の弊害

一般には、塩類障害を避けるため緩効性肥料を使用していることが多いですが、チッソが遅効きしいつまでも
栄養生長するため、果実品質の低下(着色遅延、糖度不足)を招いている場合があります。



4.剪定による栄養(チッソ、糖)の損失

水分を切り、チッソ吸収のタイミングが難しいために、剪定は、貴重な栄養を失う大きな原因です。
必要以上に切らないという意識も重要です。

 

大きな問題点は、上記の4点と考えておりますがこの課題を、すこしでも改善する方向で取り組まれては
いかがかと思います。


1.光量の不足を、肥料で補う

落葉果樹に比べ、柑橘は、光合成能力が半程度しかありません。そのため、光合成のわずかな不足が
生育不良の大きな原因となりやすいです。
たとえば、電照によって人工的に改善することができますが当然コストがかかります。
特に新梢の発生時、開花・結実のシーズンに
出来る限りの光量を確保することが非常に重要です。

それ以外に、施肥管理で出来る対策は、糖分やアミノ酸を施用し、根から吸収させることにより、
光合成の不足を補う方法があります。光合成の産物は、糖分であり、アミノ酸でありますから、
これらを根から吸収させることは、光合成を補うことになります。

サンビオティックでは、糖力アップの施用をお勧めいたします。


2.チッソ吸収を前進させる

柑橘は、亜熱帯性の植物ですから、地温が低いと肥料吸収が遅く、露地では6-9月に年間の肥料吸収の半分以上を行っています。
ところが、ハウスみかんの場合、この大切な時期に極度な乾燥処理により、むしろ肥料を切る、という作業を行います
みかんの樹にとっては、大切な肥料吸収の時期を失うわけで、隔年結果、結果不良の大きな原因となっていることが多いです。

そこで、12-2月に潅水で、3-6月は葉面散布で、しっかりと肥料吸収を促します。収穫機から逆算して、2か月前までは、
葉面散布によりチッソ吸収を行ってよいと考えます。

2か月前になると、今度はリン酸、カリを効かせ、生殖生長への移行を促します。
そのため、尿素、およびコーソゴールドの葉面散布をおすすめします。


3 施肥栽培体系(12月加温の場合)

※生育ステージに応じて解釈してください
※施肥量は、圃場、栽培体系に応じて調整してください


10月 元肥
有機百倍 120kg(6袋)
鈴成 80kg(4袋)
菌力アップ 5リットル/10aを200倍希釈して潅水×4回(毎週1回)


12月加温開始 発芽、出蕾期
菌力アップ 5リットル/10a
糖力アップ 5kg/10aを300-500倍希釈 混合して潅水×4回以上(毎週1回)
尿素500倍、またはコーソゴールド500倍希釈の葉面散布も有効


1-2月 開花、肥大期
12月と同様に潅水、および葉面散布


3月-4月 肥大・増糖-収穫2か月前まで
尿素700-1000倍の葉面散布×任意数


5-6月
仕上げ肥 鈴成60kg(3袋)
コーソゴールド500倍希釈の葉面散布×4~6回(毎週1回)


7月-8月 収穫、礼肥
礼肥
有機百倍 80kg(4袋)
堆肥、苦土石灰、その他資材の施用

樹勢回復
菌力アップ 5リットル/10a
糖力アップ 5kg/10aを300-500倍希釈 混合して潅水×4回以上(毎週1回)

 

栽培体系により、様々なパターンがありますが、
大きな流れはこのように考えて頂ければと思います。

きっと、隔年結果、品質向上にお役にたてると思います。

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このページは、管理者が2012年10月16日 17:39に書いたブログ記事です。

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