佐賀県は白石町。言わずと知れた、玉ねぎの産地ですが、昨年も今年も多くの方がべと病などの病害に苦しみました。
「やっぱり、土づくりかね。。。」
そうです。多くの生産者が、うすうす気づいています。
生産者と玉ねぎ栽培のこれからを考える時、やはりお話していることは「土づくり」です。有機物と微生物が減っている。これが今、一番足りないことだと思いますよ。
ある意味では、農薬や肥料などの進歩で、あまりに簡単にできてしまうからこそ、おざなりになってきたのが「土づくり」の技術かもしれませんね。
「よし、今年は田んぼから土づくりばやるけん、教えてくれんね!」
そういうわけで、来年の玉ねぎを高い志で迎え撃つと決意したKさんの田んぼを見てきました。
8月25日の写真です。
田んぼの代かきの時から菌力アップを投入し、土づくりに努めました。元肥の肥料も有機百倍と鈴成を使用し、万全の態勢で挑みました。
さすがに、力強い生育です。ここはやはり、コメどころ佐賀の生産者です。稲が育つと気分も上がります!
やっぱ、良かごたんねー!!
分けつのよかし、止め葉の太かろうが。(止め葉が大きいでしょ)」
笑顔その素敵なKさんが、周りの田んぼとの違いを教えてくれました。
たしかに力強い。丈も高く、葉が鋭く、そして稲穂が長いのです。
(どうぞ、クリックしてアップでご覧ください。)
Nさんも、やはり田んぼから土作りに取り組みたいと、サンビオティックに取り組んでいます。
こりゃあ、1ー2俵増えるかもしれんばい。
これで坪60株植えよ。なかなか良かやろ?」
栽培しているのは、佐賀で食味が良いと人気のある夢しずくです。収量の多くない品種ですが、今年は9俵以上行きそうだとのこと。
普段は控えめなNさんも、意気揚々としています。
食味と収量。生産者にとってはもっとも大切な部分ですよね。それを追求しながらも、目線は玉ねぎの「土づくり」へとつながっています。
このワラが大切な土づくりの材料になりそうですね。
あとは、台風の脅威をかわして実りの秋を迎えられますように。。。祈る気持ちで佐賀を後にしました。
/おおつか