「よわった、よわった。。。」
まさに、文字通りキュウリの生育が弱く、生産者も弱っています。
原因は、高温と日照不足。キュウリはとても繊細な植物で、ちょっと日照が足りないと生育が悪く、そして病気などを発症し始めます。
鹿児島県でキュウリ栽培をしているYさんは、今年のキュウリには弱ったと嘆いていらっしゃいました。
夏に植え付けたあと、気温の高い日が続き、待てど暮らせど、キュウリに勢いが出てきません。
「今年はほんとに出来が悪い。こんなに樹勢がのらないことはないよ。。。」
植えてから1カ月程度経ったときの様子。
展開が非常に遅く、葉やヒゲにも勢いがありません。花芽も弱弱しい感じです。
「なんとかしなければ。。。」
そこで思い出したのが、サンビオティックです。実は、以前に講習会に参加した際に、サンビオティックが実績を上げていることを興味を持って聞いていました。
「イチかバチか、試してみるか。」
そう思ったYさんは、早速キュウリにお勧めという菌力アップと糖力アップを取り寄せました。
菌力アップを5リットル、糖力アップを5リットル、混合して週に2回潅水を続けました。(10aあたり)
すると、どうでしょう!わずか2週間後には、Yさんもビックリすることが起きました!
これは、先ほどの写真の日からわずか2週間後(正確には12日後)の様子です。
葉に光沢が出て生き生きと輝き、強い新芽やヒゲが出て、まったく別物のように生長を始めたのです。
「こやん違うもんですね!(こんなに違うものですね!)」
Yさんも、日に日に樹勢が強くなる姿を見て、驚いています。
たしかにキュウリは、繊細な半面、反応も回復も早いですね。
わずか2週間前の姿を思い出すと、同じ圃場とは思えません。
「あれ(菌力アップと糖力アップ)ば、やり出してから子づるが一斉に出てきたとには、ビックリしましたね。花芽もすごかとですよ!」
Yさんは、とても嬉しそうです。
確かに、あちこちに黄色く輝く大きな花が咲いています。
葉の切れ込み具合を見ても、しっかりと根が張り栄養をすっているのが分ります。
これから、どんどん葉を増やし、ツルを増やして良くなっていくのが目に見えるようです。
私が「良かったですね。これなら、もう大丈夫でしょう。」とお話しすると、
「ここまで良うなるとは、思っとらんやったですよ。
ありがとうございました。」
とYさんも、笑顔でお話ししてくれました。
「さあ、これからどんどん獲れますよ。いまキュウリ高いですからねー!!」と、Yさんも意気揚々です。
さて、順調な時ほど次を考えるべきです。
最後に、さらに樹勢を回復しつつ、花芽を維持するためにコーソゴールドをお勧めして、圃場を後にしました。
天候不良に対応する技術、皆さまもぜひご参考してください。
by おおつか