前作残渣のすき込みで青枯病に?解決しましょう!

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埼玉県のU様から、前作残渣のすき込みに関してのお問合わせを頂きました。

キュウリの栽培が終わって、緑肥のつもりで残渣をすきこんだところ、次作のトマトが青枯病に罹ってしまったというのです。

これは、未熟堆肥でも同じことが起きるのですが、意外とこのような問題が解決できないまま悩んでいる方が多いのかもしれません。なぜなら、多くの畑では、収穫終了後に残渣をすき込む、という作業を行うからです。

 

前作残渣をすき込む方は、参考になると思いますので、このお問い合わせの内容をご紹介いたします。


(お問合わせ)

> 実は、緑肥としてのキュウリ収穫終了後の残渣の件でご相談がございます。
>と申しますのも、以前に緑肥として、すきこんだところ次作で青枯れが出てしまった
ことがあります。

> これで懲りてそれ以降は緑肥としてのすきこみはしていません。

菌力アップを定植前に十分ベットにしみこませれば緑肥としてキュウリの残渣をすきこんでも、青枯れの危険は除去できるのでしょうか。

> 何か具体的に良い方法があればご教授いただければ幸いです。

 

(ご回答)

ありがとうございます。

ご存知の通り、キュウリ、トマトに限りませんが、前作の残渣と言うのは、膨大な量の有機物ですので、うまく利用すると、次の作物が良く育ちます。

そのため、「うまく利用する」技術が必要となります。


そこで、重要なのは微生物とエサと温度です。


青枯れ病が発生したのは、未分解で残ったためです。未熟堆肥をたくさんやったのと同じことです。

ですから、次の作付までにしっかり分解することが重要です。

微生物は、菌力アップを使えば全く心配は要りません。菌力アップの分解力は、大変優れており、早ければ1週間ー週間で分解してしまいます。

先日も、トマトの生産者が
「残渣を菌力アップと一緒にすき込んだら、今までにないほどあっという間に残渣がなくなったので驚いた」と仰っていました。

条件が整えば、キュウリ残渣が、良い堆肥に変わりますのでぜひお試しください。

 

簡単な手順をご提案します。

なお、微生物がうまく働くために、地温が20℃以上を確保できる時期にされることをお勧めいたします。

 

1.キュウリ残渣を畑に広げ、トラクタで打てるくらい大まかに裁断する。


2.米ぬかを500kg/10a程度全面散布する。米ぬかがなければ、牛糞堆肥などでも良いです。

なお、この有機物(堆肥)は、前作残渣を分解するための微生物のエサですので、次作の肥料設計には含めません。

3.その上から、菌力アップ5リットル/10aを、100倍希釈して全面散布します。

4.トラクターで軽く耕します。深さは10cm以下とし、深耕しないようにします。あまり細かく耕す必要はなく、土に酸素を入れるようなイメージで良いです。


5.2週間後に菌力アップ5L/10aを100倍希釈し、再度散布し、再度軽く耕します。

この時、次作の準備に同時に入って構いません。たとえば、苦土石灰や堆肥などを施用して耕運して大丈夫です。

6.その後、3週間ー1カ月程度の養生期間を設ければ、十分に残渣が分解されます。なお、養生期間中特に土が乾くようであれば、湿るように潅水します。


7.次作の元肥を施用し、耕運、畝立てとなります。


8.次作のトマトなどを定植されたら、菌力アップ200倍希釈を定期的に潅水します。

週に1回程度潅水を継続すると、生長が促進され収量が上がるとともに、土壌病害の抵抗性が増します。

 

以上の手順をご参考にしてください。

なお、農薬による土壌消毒を実施される場合は、1と2の間に、土壌消毒処理を行うこととなります。

また、太陽熱消毒を兼ねて行う場合は、4番のあとに、さらに潅水し十分な水分を土に持たせたあと(水分60%)、透明マルチで被覆することとなります。

時間と労力に余裕があれば、このような方法もお勧めです。

 

以上、ご参考になれば幸いです。

前作残渣をしっかり分解し、微生物が増えてくると、次の作物は収量が上がり、味も良くなります。ぜひ良い土づくり、がんばってください。


by いくた

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このページは、管理者が2017年3月 4日 18:34に書いたブログ記事です。

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