果樹の収量と品質を上げるためには・・・。

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DSCF4721 プランター栽培、家庭菜園、農業、いずれにおいても、美味しく栄養価の高い野菜や果物、大きく美しい花、いつまでも鮮度の高い農産物、そういう品質を求めて作られていることと思います。

でも、実際はなかなかそうはいきませんね。収量を求めれば、品質が悪いし、品質を求めれば収量が低い。これは、なかなか両立する問題ではないように思えます。

しかし、微生物の活用でこれが簡単にできることが分かっています。

たとえば、みかんなどの果樹では、収穫前4カ月から微生物活性を高めると、着色の向上、食味の向上、日持ちの向上が見られます。とくに日持ちの向上というのは、つまり腐敗率が極端に下がるということです。

DSCF4651 たとえばみかんの日持ちテスト(常温)では、無機肥料のみで栽培したものは収穫後2か月で40%も腐敗したのに対して、7?9月に微生物菌体を与えたものでは、収穫後6カ月してもほとんど腐れない、という際立った違いが出るのです。弊社のテストでは、肥大と着色も良くなっていますし、糖度も約一度向上しています。

また、他の試験では、ビタミンなどの栄養価も増えているというから微生物の力はすごいな、と思います。

ただし、これには微生物のエサとなる有機物の施用も大切です。完熟堆肥や有機肥料を、果実の肥大後期にやることはとても重要なことなのです。できればチッソを含まず、発酵リン酸やカルシウムを豊富に含む有機肥料「鈴成」がベストです。

このように生殖成長期に、微生物の施用とリン酸の施用をすることは、簡単に収量と品質を向上することができる技術なのです。

具体的には、収穫の4か月前から10日おきに菌力アップの潅水、1カ月おきに鈴成の追肥(1?2袋/10a)を実施します。ただし、収穫前1月間は、菌力アップも鈴成もやめます。

果樹栽培をされていらっしゃる方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

<理論的な補足>

微生物の施用でなぜ収量や品質が上がるのか疑問のある方も多いと思いますので、簡単に解説します。

一般に植物は、光合成を通じてのみ栄養分を作りだすと思われています。無機肥料や微量要素を根から吸収し、光合成によってそれを合成し、糖分やアミノ酸などを作り出すということです。

しかし、近年では植物が土壌から直接糖分やアミノ酸、ビタミン、さらには植物ホルモンなどを吸収し、直接それを利用していることが分かってきています。

微生物は、土壌において繁殖活動や分解・代謝によって、さまざまな分泌物を出します。肥料要素である窒素・リン酸・カリはもちろん、キレートミネラル、各種アミノ酸、ビタミン類、植物ホルモン、などです。

なかでもATPなどのエネルギー物質、ウラシルなどの核酸物質、プロリンなどの高エネルギーのアミノ酸は、植物にとって非常に強力です。果実の肥大を促進し、うまみの素ともなります。さらに、キレートミネラルは、食味や日持ちの向上に寄与していると考えられています。

このように微生物の分泌物が、植物にとって非常に効率のよい肥料分となっているため、特に生殖成長期に微生物を活性化すると、果実の収量・品質の向上につながるわけです。

理論的には果樹だけでなく、すべての植物に共通です。

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このページは、管理者が2011年4月12日 13:58に書いたブログ記事です。

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